昨日を そして今日をありがとう

Demain il fera jour.
遠回りして歩きましょう 
素敵な景色に遇えるかも・・・

桜めぐりの休日

2017-05-01 | 小さな旅の思い出
南アルプスの山並み 
 

4月の始め

信州の高遠城址公園に行ってきました。

南アルプスの裾野にありこの辺りにしか咲かない

1500本もの高遠小彼岸桜が咲く場所として知られ

公園全体がピンクに染まるのです。



天下一の桜と呼ばれ、桜の名所100選にも選ばれています。

高遠城は明治4年、廃藩置県によって取り壊しとなり

城内の樹木は競売にかけられ売り払われたため荒地となっていたのだそうです。

それを見かねた旧藩士たちは明治9年城跡に桜を植樹し

城下町にあった門を移すなどして公園として整備したのです。

それから80数年、「県の天然記念物」に指定され

毎年25万人もの花見客がやって来るのだとか。

そんな桜を再び観たくて出掛けました。



しかしながら・・・

なんと、、、、全く咲いていませんでした!(苦笑)

昨年のこの日は満開だったのに

今年は2週間遅れといったところでしょうか。

ネットでなんでも調べられる時代です。

あまり咲いていないのは知っていたのですが

そろそろ開花するかもと期待していたのです。



今にも咲きそうな蕾を眺めてきました。

赤みを帯びた蕾でいっぱいの公園を後にし車を走らせていると



ほんの少しだけ咲いている木を見つけました。

来シーズンは、絶対満開を観に来ることにします!!

  

さて、信州に出掛けたときには必ず食べるのがお蕎麦です。

同じ蕎麦でもそれぞれ特徴があり

それも楽しみのひとつなのです。

高遠蕎麦は信州蕎麦発祥地なのだとか。

この地方のお蕎麦は竹の小さな板に焼き味噌を付けたものと

おろし大根がそえられているところが多いそうです。

この焼き味噌の付いた板を蕎麦汁の中に入れてとかすのです。

これがなかなか美味しくて吃驚!

焼き味噌の香ばしさが鰹だしの魚臭さを消すのでしょうか。

鴨葱蕎麦も美味しかった~!


そしてこれまたお決まりの温泉(大芝の湯)に立ち寄り


桜のジェラートを頂きました。

この地で咲いた桜が練り込んであるのだそうです。

天下一の桜を眺められずのドライブはなんだか消化不良気味・・・


帰る途中でうちの近くの公園に寄り、満開の夜桜を楽しんだのでした。


公園の桜





 



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琵琶湖を見下ろす東照宮

2017-02-23 | 小さな旅の思い出
 
 

春一番が吹いたかと思ったら、雪がちらつく寒い朝でした。

行きつ戻りつやって来るだろう春は、まだまだ遠そうです。

さて、本日西の東照宮のお話です。

東照宮と言えば日光ではありますが、この比叡山の東麓にある日吉東照宮が

その原型となったと伝えられていると聞き立ち寄ってみました。

東照宮とは徳川家康をまつった神社です。

明治維新以前はなんと500を超える東照宮があったのだとか。

現存するものでも100以上あるらしいのです。

多くの大名によって造営されたのですが、徳川家への忠誠を表すためだったのでしょうか。

豪華な社殿を作ラせることによって資産を減らさせるのが目的だったのでしょうか。

歴史に詳しい方なら何をいまさらと仰ることでしょうが・・・苦笑・・・

週末のみ公開されているらしく、この日は中に入れませんでしたが

表から覗いてみるだけでも絢爛豪華だったであろう様子は伺い知ることが出来ました。



こじんまりとしてはいますが、国の重要文化財にも指定されているだけのことはあります。



美しい透塀の細工は繊細で、紙でできているのかと思うほどでした。



極彩色で飾られた門にも凝った細工が施されています。

急な参道の向こうに坂本の町と琵琶湖が見えます。



元は延暦寺の末寺だったそうですが、明治の神仏分離令以後は日吉大社の末社となっています。

その際に日吉大神も祀られたのだとは思いますが

豊臣秀吉も祀られているのだそうです。

日吉大社は猿が神の使いとされている神社で

秀吉の幼名の日吉丸の由来となった清洲の日吉神社の総本宮だからでしょうか。

日本を二分して戦った二人が同じところに祀られているのはなんだか不思議な気がしますよね。

ところが、日光東照宮にも豊臣秀吉が祀られているのだそうです。

また、この日吉東照宮造営にあたった天台宗の僧侶 天海上人が実は明智光秀だったとか

はたまたその息子だったとか・・・

この日吉東照宮がある坂本という地は明智光秀の城があったからでしょうか。

そして、坂本龍馬が明智光秀の子孫という説もあるのだとか。

坂本城の城主だった明智家の末裔が四国に渡り

坂本という名を名乗り酒屋を始め、明智家の桔梗の紋に似た

酒枡に桔梗の紋を使ったのではないかというのです。

話がちょっとそれてしまいましたが、知れば知るほど

謎が謎を呼びます。



さて、その次に本社である日吉大社にお詣りしました。

明神鳥居の上部に三角形の破風(屋根)が乗った形をしている山王鳥居。

仏教 の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとされます。



神仏分離令後もこの鳥居は取り壊されることが無かったのですね。



春日岡とは春日局が座ったとされる石なのだとか。

猿が神の使いとされている日吉大社は、本物の猿から建物の装飾に

大きな石に絵馬に

いたるところで猿の姿を見ることが出来ます。

猿と呼ばれた秀吉が気に入っていたのは当然のことですよね。


ここで申年の母のお土産におみくじを買いました。

この可愛らしい小さな陶器の猿の中に折りたたまれたおみくじが入っています。



帰ってから封を切り開いてみると

なんと 「大吉!!」

病 気長に養生すれば回復する

とありました。

生まれてこの方一度もおみくじを引いたことが無かったという母は

大喜びでした。(笑)

痛い足が早くよくなってくれますように。

 




雪道ドライブの休日

2017-02-14 | 小さな旅の思い出
 
 

先週の日曜日、またまた開田高原に出掛けました。(笑)

年の初めには全く積雪が無かったのですが

トンネルを抜けると



そこは一面の銀世界でした。

降りしきる雪の中、久々の雪道ドライブ。

晴れていれば雪を被った御嶽山や乗鞍岳を眺めることのできる峠も



かなりの積雪でした。


今から数十年前にはスキーに行くのにこんな道をよく通ったよね~・・・

雪道走行の怖さを良く知っている夫はとても慎重に運転していました。

雪は降ったばかりで、凍結はしていませんでしたが

時折、ブレーキを深く踏んでスタットレスタイヤの効きを確かめながらの運転でした。

さて、なんでこんな道をやって来たかといえば

かまくらまつりのあった場所に寄りたかったからです。



今年はこんなかまくらの形をした雪燈籠が並んでいました。

夜はさぞかし幻想的は景色となっていたことでしょう。

雪の壁の上から誰かが覗いてます!







この地域出身のお相撲さんの御嶽海の雪だるまでした。

似ていますよね~^^



かまくらに入って外を眺めると

なんだか南極観測所にでもいるような気分でした!





モノクロームの景色を眺めながら



すんき蕎麦!



そして、いつものこれも・・・

バレンタインデーのある2月はチョコレートでした。

帰りはもちろん温泉で温まって帰ったのでした。


 



清洲 そして比叡山へ 

2017-02-06 | 小さな旅の思い出
比叡山の麓の街から日吉大社の奥宮を見上げて・・・

 

今年の始めのことになりますが、京都へ初詣に出掛けました。

早朝に家を出たお蔭で、こんな光景を車窓から眺めることが出来ました。



清州城の向こうから朝日が昇ってきています。

現在の清州城はRC造のものですが

昔の人も、こんな風にお城から上る朝日を眺めたのかもしれません。



京都に向かう途中で比叡山の麓の町、坂本に立ち寄りました。





坂本の町は安土城・江戸城の石垣築城に活躍した「穴太衆」と
呼ばれる石工による石積みがあちらこちらに見られ
独特な佇まいを作っています。

 

古くから延暦寺の門前町として栄え、比叡山の守護神である山王宋本宮日吉大社

天海大僧正造営の日吉東照宮、天台真盛宗総本山西教寺、歴代天台座主の住まいだった滋賀院門跡

数多くの延暦寺の里坊などが点在しています。

あちこちで気になるものに出会います。^^

  
参道にある御田神社には、見たことの無い不思議な形の
しめ縄らしきものが飾られていました。

お社の真ん中に掛けられている橙から伸びた縄があるのが判るでしょうか。

見れば見るほど不思議な形です。
きっと何か由来があるのでしょうが、ネット検索では見つけられませんでした。
どなたかご存じの方がありましたら、教えてくださいませ!!


さて、早めのお昼は昨年と同様の本家鶴喜蕎麦本店。



有形文化財に指定されている建物で頂くお蕎麦はまた格別です。

比叡山で断食の修行を 終えた修行僧方も
弱った胃をならすために蕎麦を食したのだとか。





鶴喜蕎麦の先には創業約120年の老舗和菓子屋「鶴屋益光」というお店がありました。



店頭には比叡のお猿さんという名の最中が飾られています。

子猿を抱えた親猿を模した最中は、魔が去る、勝るに通じ縁起が良いとされ日吉大社の神の使いでもあるので

こんな形の最中が作られるようになったのでしょう。

お店の中には螺鈿の飾りが付いた大きな漆塗りの立派な箱がありました。

お店の方に聞いてみると、昔はこの箱にお菓子を入れ
延暦寺や日吉大社などに届けたのだそうです。

急な山の斜面をこんな大きな箱を持って上がるのは大変だったでしょうね。

そんな山に今では楽々ケーブルカーで上がれます。

ちょっと申し訳ない思いになります。(苦笑)



レトロなデザインのケーブルカーの駅は有形文化財に指定されています。


標高差500mもあっという間です。




ケーブル延暦寺駅


駅の二階テラスからの眺めです。

ここから歩いて延暦寺に向かいます。

 



工場萌えの十三夜

2016-11-19 | 小さな旅の思い出


先週、仕事で名古屋に出掛けました。



こんな所をあちこち廻って・・・

仕事を終えた後、こんなところに寄って来ました。



名古屋港ガーデンふ頭詳細についてはこちらをクリックしてください

水族館や海洋博物館、南極観測船「ふじ」のある場所ですが、今回の目的は

名古屋港工場夜景クルーズ

夜の工場群を海上から解説付きで眺めることのできるクルーズ船にの乗るためです。



70名の定員の船は満席。約1時間のクルーズです。

屋根の上にデッキがあって、半分ずつ交代で上がることが出来ます。

夜の海に工場の灯りが映りとてもロマンチックな風景を楽しむことが出来ました。

張り切って?写真を撮るつもりだったのですが

結構なスピードで進む船の上はしっかり踏ん張って手すりにつかまっていなければならないほど
揺れるのです~!

ピントを合わせるのが難しいのなんのって・・・

ブレた写真ばかりでスミマセン!




煙を上げる煙突やキリンと呼ばれる荷揚げクレーンやタンカー

工場をテラス灯りが煌めいて、昼間の様子とは全く違う世界が広がっていました。

コンビナートや工場の、夜間照明や煙突・配管・タンク群の、重厚な「構造美」を愛でることを

「工場萌え」なんて言われるようになって久しいですが

人気が出てきたのも分る気がします。



「名港トリトン」と名付けられた三つの海上斜張橋のひとつの下をくぐります。

ケーブルを吊っている橋脚主塔(タワー)は195mの高さがあり
テレビ塔より高いのだとか!


名港トリトン(名港中央大橋)

残念ながら雨だったスーパムーンの前々日、橋のケーブルには大きな十三夜が掛かっていました。


南極観測隊タロ・ジロの像


この日は練習帆船「海王丸」も寄港していました。


海王丸

ライトアップされた姿が美しかった~!

海のない県に住んでいる私たちにとって

まるで夢の中にいる様な夜を過ごしたのでした。