昨日を そして今日をありがとう

Demain il fera jour.
遠回りして歩きましょう 
素敵な景色に遇えるかも・・・

琵琶湖を見下ろす東照宮

2017-02-23 | 小さな旅の思い出
 
 

春一番が吹いたかと思ったら、雪がちらつく寒い朝でした。

行きつ戻りつやって来るだろう春は、まだまだ遠そうです。

さて、本日西の東照宮のお話です。

東照宮と言えば日光ではありますが、この比叡山の東麓にある日吉東照宮が

その原型となったと伝えられていると聞き立ち寄ってみました。

東照宮とは徳川家康をまつった神社です。

明治維新以前はなんと500を超える東照宮があったのだとか。

現存するものでも100以上あるらしいのです。

多くの大名によって造営されたのですが、徳川家への忠誠を表すためだったのでしょうか。

豪華な社殿を作ラせることによって資産を減らさせるのが目的だったのでしょうか。

歴史に詳しい方なら何をいまさらと仰ることでしょうが・・・苦笑・・・

週末のみ公開されているらしく、この日は中に入れませんでしたが

表から覗いてみるだけでも絢爛豪華だったであろう様子は伺い知ることが出来ました。



こじんまりとしてはいますが、国の重要文化財にも指定されているだけのことはあります。



美しい透塀の細工は繊細で、紙でできているのかと思うほどでした。



極彩色で飾られた門にも凝った細工が施されています。

急な参道の向こうに坂本の町と琵琶湖が見えます。



元は延暦寺の末寺だったそうですが、明治の神仏分離令以後は日吉大社の末社となっています。

その際に日吉大神も祀られたのだとは思いますが

豊臣秀吉も祀られているのだそうです。

日吉大社は猿が神の使いとされている神社で

秀吉の幼名の日吉丸の由来となった清洲の日吉神社の総本宮だからでしょうか。

日本を二分して戦った二人が同じところに祀られているのはなんだか不思議な気がしますよね。

ところが、日光東照宮にも豊臣秀吉が祀られているのだそうです。

また、この日吉東照宮造営にあたった天台宗の僧侶 天海上人が実は明智光秀だったとか

はたまたその息子だったとか・・・

この日吉東照宮がある坂本という地は明智光秀の城があったからでしょうか。

そして、坂本龍馬が明智光秀の子孫という説もあるのだとか。

坂本城の城主だった明智家の末裔が四国に渡り

坂本という名を名乗り酒屋を始め、明智家の桔梗の紋に似た

酒枡に桔梗の紋を使ったのではないかというのです。

話がちょっとそれてしまいましたが、知れば知るほど

謎が謎を呼びます。



さて、その次に本社である日吉大社にお詣りしました。

明神鳥居の上部に三角形の破風(屋根)が乗った形をしている山王鳥居。

仏教 の胎臓界・金剛界と神道の合一を表しているとされます。



神仏分離令後もこの鳥居は取り壊されることが無かったのですね。



春日岡とは春日局が座ったとされる石なのだとか。

猿が神の使いとされている日吉大社は、本物の猿から建物の装飾に

大きな石に絵馬に

いたるところで猿の姿を見ることが出来ます。

猿と呼ばれた秀吉が気に入っていたのは当然のことですよね。


ここで申年の母のお土産におみくじを買いました。

この可愛らしい小さな陶器の猿の中に折りたたまれたおみくじが入っています。



帰ってから封を切り開いてみると

なんと 「大吉!!」

病 気長に養生すれば回復する

とありました。

生まれてこの方一度もおみくじを引いたことが無かったという母は

大喜びでした。(笑)

痛い足が早くよくなってくれますように。

 




雪道ドライブの休日

2017-02-14 | 小さな旅の思い出
 
 

先週の日曜日、またまた開田高原に出掛けました。(笑)

年の初めには全く積雪が無かったのですが

トンネルを抜けると



そこは一面の銀世界でした。

降りしきる雪の中、久々の雪道ドライブ。

晴れていれば雪を被った御嶽山や乗鞍岳を眺めることのできる峠も



かなりの積雪でした。


今から数十年前にはスキーに行くのにこんな道をよく通ったよね~・・・

雪道走行の怖さを良く知っている夫はとても慎重に運転していました。

雪は降ったばかりで、凍結はしていませんでしたが

時折、ブレーキを深く踏んでスタットレスタイヤの効きを確かめながらの運転でした。

さて、なんでこんな道をやって来たかといえば

かまくらまつりのあった場所に寄りたかったからです。



今年はこんなかまくらの形をした雪燈籠が並んでいました。

夜はさぞかし幻想的は景色となっていたことでしょう。

雪の壁の上から誰かが覗いてます!







この地域出身のお相撲さんの御嶽海の雪だるまでした。

似ていますよね~^^



かまくらに入って外を眺めると

なんだか南極観測所にでもいるような気分でした!





モノクロームの景色を眺めながら



すんき蕎麦!



そして、いつものこれも・・・

バレンタインデーのある2月はチョコレートでした。

帰りはもちろん温泉で温まって帰ったのでした。


 



清洲 そして比叡山へ 

2017-02-06 | 小さな旅の思い出
比叡山の麓の街から日吉大社の奥宮を見上げて・・・

 

今年の始めのことになりますが、京都へ初詣に出掛けました。

早朝に家を出たお蔭で、こんな光景を車窓から眺めることが出来ました。



清州城の向こうから朝日が昇ってきています。

現在の清州城はRC造のものですが

昔の人も、こんな風にお城から上る朝日を眺めたのかもしれません。



京都に向かう途中で比叡山の麓の町、坂本に立ち寄りました。





坂本の町は安土城・江戸城の石垣築城に活躍した「穴太衆」と
呼ばれる石工による石積みがあちらこちらに見られ
独特な佇まいを作っています。

 

古くから延暦寺の門前町として栄え、比叡山の守護神である山王宋本宮日吉大社

天海大僧正造営の日吉東照宮、天台真盛宗総本山西教寺、歴代天台座主の住まいだった滋賀院門跡

数多くの延暦寺の里坊などが点在しています。

あちこちで気になるものに出会います。^^

  
参道にある御田神社には、見たことの無い不思議な形の
しめ縄らしきものが飾られていました。

お社の真ん中に掛けられている橙から伸びた縄があるのが判るでしょうか。

見れば見るほど不思議な形です。
きっと何か由来があるのでしょうが、ネット検索では見つけられませんでした。
どなたかご存じの方がありましたら、教えてくださいませ!!


さて、早めのお昼は昨年と同様の本家鶴喜蕎麦本店。



有形文化財に指定されている建物で頂くお蕎麦はまた格別です。

比叡山で断食の修行を 終えた修行僧方も
弱った胃をならすために蕎麦を食したのだとか。





鶴喜蕎麦の先には創業約120年の老舗和菓子屋「鶴屋益光」というお店がありました。



店頭には比叡のお猿さんという名の最中が飾られています。

子猿を抱えた親猿を模した最中は、魔が去る、勝るに通じ縁起が良いとされ日吉大社の神の使いでもあるので

こんな形の最中が作られるようになったのでしょう。

お店の中には螺鈿の飾りが付いた大きな漆塗りの立派な箱がありました。

お店の方に聞いてみると、昔はこの箱にお菓子を入れ
延暦寺や日吉大社などに届けたのだそうです。

急な山の斜面をこんな大きな箱を持って上がるのは大変だったでしょうね。

そんな山に今では楽々ケーブルカーで上がれます。

ちょっと申し訳ない思いになります。(苦笑)



レトロなデザインのケーブルカーの駅は有形文化財に指定されています。


標高差500mもあっという間です。




ケーブル延暦寺駅


駅の二階テラスからの眺めです。

ここから歩いて延暦寺に向かいます。