昨日を そして今日をありがとう

Demain il fera jour.
遠回りして歩きましょう 
素敵な景色に遇えるかも・・・

不思議なカボチャ~真夏の菜園から~

2016-08-31 | 菜園日記



まだまだ暑い日が続いていますが、朝晩は少しずつ秋めいて来ました。

このところ飛び飛びのブログ更新になってしまっています。

振り返ってみたら、7~8月は菜園日記が一日も付けてありませんでした。

暑い中頑張ったのにあらまぁ!

そんな訳で今日はこの夏の畑の報告です。

昨年、ハクビシンに食べられてしまったトウモロコシ。

今年はこんな風にしっかりネットを掛けました。



黒いマルチの上に足跡はあったものの

一本も盗られずに済みました!

  

初めて育てた「ハミーバンタム」はとても甘くて美味しいトウモロコシでした。

スーパーで買ったトウモロコシとは比べ物にならない味です。

初めて育てた枝豆の「湯上り娘」も美味しい豆でした。



    

    

 

昨年はくちゃっとした形ばかりだったピーマン「エース」も

こんなに大きなものがどっさり収穫できています。 

そして一番の豊作だったのが小玉スイカの「紅小玉」でした。

早くから大きな穴を掘り、堆肥と米ぬか有機肥料をたっぷり入れて

鞍畝を作り苗を植え、苗の上にビニールで傘を作りました。

そして、少し苗が大きくなってきたら対角線上に小さな穴を掘り追肥をし

敷き藁を敷き詰めたのでした。

苗の中に草が生えても抜いてはいけません。

花が咲いてから45日ほど待ちます。

  

ハクビシンに3個食べられてしまいましたが

育てた甲斐あって、3本の苗からなんと30個採れました!!

この夏は毎日食後のデザートにスイカでした。(笑)

しかしながら、順調なものばかりではなく

こんな感じで赤くなっていたトマトの「ホーム桃太郎」と「強力米寿」は



青枯れ病で枯れてしまいました。・・・・ガックリ!・・・・

今年はトマトソースが出来そうもありません。

ミニトマトとフルーツトマトは別の畑で順調に育っているのですが

大玉トマトは全滅でした。

やっぱりトマトは難しいですね。

さて、手入れを全くしなくても実った野菜があります。

肥料もやっていません。

それどころか種も蒔いていません。

苗も植えていません。

堆肥を作っている畑の隅にふっせ(こぼれ種で生えたという意味ですが方言かな?)で

カボチャの芽が出ました。

ふっせで生えたものには大した実はつかないものですが

草を生やしておくよりカボチャのほうがいいと思いそのままにしていました。

なんだ、やっぱり実は付かないのだと思っていたのですが・・・

近くのサツキの生け垣一杯に葉を広げていたのです。

先日ふと覗き込んでみたら

な~んとこんな大きな実が付いていました。



ラグビーボールのような形のカボチャです。

これはひょっとして「ロロン」という品種でしょうか。

ロロンとはタキイの品種カタログによると

ユニークな形が目を引く! 味わい深いおいしさの個性派カボチャ!

●一味違うおいしさ
極粉質で肉質はキメが細かく、滑らかな舌触りと上品な甘さから、印象深い食味を実現。
●ラグビーボール形のユニークな果形
ラグビーボール形の果実は、1.8~2kg程度の大玉になる。果皮は、濃緑でちらし斑が入る。


そして、今日もう一個発見!!

体長45cmほどになっています。

そして、ロロン?と思っていたカボチャは
どうも万次郎という品種のようです。



いずれにせよ家では一度も育てたことも無ければ、食べたことも無い品種です。

???????

不思議なカボチャは何処からやって来たのでしょう。



最後までお付き合いくださいましてありがとうございました 


開田高原のひまわり



シナリオの生まれた場所~無藝荘にて~

2016-08-24 | 小さな旅の思い出





温泉でのんびりした後

日本映画の巨匠、小津安二郎の別荘であった無藝荘に立ち寄りました。



無藝荘は、小津安二郎が昭和30年頃から蓼科の別荘として利用していたかや葺き屋根の建物です。

勿論、リアルタイムで小津作品を鑑賞していたわけではありませんが

ちょっと理由があって子供の頃から興味を持っていて、後にいくつかの作品をテレビで観たのでした。

2003年に、小津の生誕100年を記念し、建物の保全の為、現在の場所 (プール平) へ移築されたのだそうです。



東京物語以降の7作品のシナリオがすべてここで書かれたのだとか。

茅葺き屋根の一部分を数寄屋風にし、吹き抜けとなっている洒落た建物になっています。

この建物は昭和初期に製糸業で名高い諏訪の片倉家が地元の旧家を移築し別荘としたものを

昭和31年、蓼科に腰を据えシナリオを書き始めた小津が借り『無藝荘』と名付けたのだそうです。

農家風のくぐり戸を抜けると吹き抜けから光が射しこみ

囲炉裏のある居間と座敷がありました。



 

浴室や台所、洗面所などは移築を機に元の姿に復元されたのだそうです。


座敷の壁にはテレビが掛けられ小津作品が上映されていました。



蓼科での暮らしを愉しみ、地元の人々とも多くの交流をもっていたといわれています。

そして、この別荘には多くの映画関係者が招かれ映画談議に花を咲かせたのだそうです。

暖かな雰囲気の囲炉裏のある場所は、お酒を酌み交わし談笑する様子が目に浮かぶようでした。

旧家の別荘として造られたというだけあって

建物のそこここに拘りが感じられました。

案内してくださった観光ボランティアのおじ様の話によると

建物が段々古くなり、保存し続ける経費を捻出するのが大変なのだとか。

日本映画の原点のような場所をなんとか残していって欲しいものです。

そんな彼を記念しての今年の映画祭は9月24日、25日だそう

芸術の秋の一日をどっぷり映画に浸かってみるのもいいかもしれません。

第19回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭

さて、蓼科のお薦めお土産と味のお店をご紹介!



蓼科湖畔にあるソーセージのお店 ザ・ババリアン・ペーター・タテシナ 信州蓼科高原

お店の方声を掛けると数種類の商品を試食させてもらえます。

ここのソーセージ、ベーコン、等々・・・絶品です!

そして、〆はやっぱりこれ

  

ジェラテリア Picco のジェラート♪

新鮮な低温殺菌牛乳と四季折々のフルーツや野菜などを主原料にしていて

とてもヘルシーで低カロリーなジェラートなんです。

美味しいものも手に入れたところで帰路に着いたのでした。


最後までお付き合いくださいましてありがとうございました 



隠し湯のあるホテル~蓼科温泉ホテル親湯にて~

2016-08-15 | 小さな旅の思い出
ホテル前の星降るガーデン



出掛けるときには必ず探すのがお蕎麦屋さんと温泉。

今回は蓼科温泉ホテル親湯に行ってきました。

ホテルの前にある「星降るガーデン」と名付けられた庭の奥にこんな場所がありました。



戦国時代に武田信玄が隠し湯として使ったと言われる場所なのだそうです。

隠し湯とは、封建時代に土地の領主が独占的に利用した温泉の事です。

仏像の奥の岩の割れ目から冷泉が湧き出

開湯400年とも1200年とも言われるている温泉です。

武田信玄が信州攻略の為に作った軍用道路である「棒道」への入り口が近くにあります。

隠し湯とは封建制の時代にその土地の領主が独占的に利用できたという温泉の事です。

戦いで傷ついた馬も利用したと言われているらしいのです。

戦国最強の騎馬隊を持つと言われた武田軍。

戦いで傷ついた馬もこうした温泉で傷を癒したと云われているそうです。

そして、この温泉を利用して90年ほど前にできたのがこの宿なのだとか。



戦時中には帝国海軍の傷病院として負傷した兵士の療養施設として

大正、昭和には多くの文人が温泉保養で利用したそうです。

ホテルの中には図書館があり、オーナーが好んだという岩波文庫がずらりと並ぶコーナーがありました。



そして、ここにやって来た文人たちの紹介もしてあり

ちょっとした博物館のようでした。

山深い渓谷に面した冷涼な空気を味わいながら、連日読書三昧の温泉暮らしなんて素敵ですよね。

永遠に叶いそうもありませんが・・・

さて、夢見るのもそこそこに

お風呂に入って来ました。


畳湯

大浴場は、日本初の特別にお風呂で使えるように造られた畳が敷かれていました。

お風呂で転倒しても危険が無いよう、オーナーが考えられたものなのだとか。

そして、別の場所にある露天風呂「天与の湯」は・・・



長い渡り廊下を下り

谷に面した急斜面に張り付くように建てられた小屋のような建物の中にありました。

タイミングよく貸切!

何とも風情のある露天風呂です。

星空を眺めながら、日本酒でも飲みたいお風呂でした!


標高1,350mの地にある為でしょう、多くの避暑のお客さんで混み合っていました。

それにも関わらず、橋の手前にある駐車場に車を停めようとしていると

スタッフの方が駆けだしてきて、笑顔で丁寧に誘導してくださり

スリッパを並べ、迎えてくれました。

そして、更に驚いたことには

行き止まりの地にある宿という立地もあるかもしれませんが

主要道路からこの宿に向かう1kmほどある道路を歩くホテルの従業員の方が

車が通る度に立ち止まって深々と頭を下げてくれるのです。

そんなスタッフの方々の対応も嬉しいホテルでした。






名残りのバラ~バラクラ イングリッシュガーデンにて~

2016-08-04 | 小さな旅の思い出


ロープウェイを後にし、立ち寄ったのはお蕎麦屋さん!

出掛けたときのお昼は毎回お蕎麦の我が家です。

地域によって色んな個性があって面白いのです。

海苔の切り方から盛り付け方、お蕎麦種類やそれ以外のメニューなど

お蕎麦についてのあれこれは、またの機会ということにいたします。

今回のお店は「みつ蔵」

   

お蕎麦はもちろんのことですが、汁の中に入っている柚子(?)がふわりと香って美味しいお蕎麦でした。




さて、次回はイギリス!と予告しておりました。

それはこちら・・・



バラクラ イングリッシュガーデン

日本初の本格的英国式庭園として1990年に開園しました。

広さは約10,000㎡。

と言ってもピンときませんが、この庭園に初めて訪れたときには


なんて広い!と思ったものです。

それから20年・・・

木々は大きく育ち、そのせいか少し狭くなったように感じました。

そして輸入された植物たちはまるで

そこで生まれたかのようになっていました。

オーナーであるケイ山田さんは、まだ庭への関心も低く英国式の庭園って何?という世の中だった頃

この蓼科の地に私財を投げ打ってこの庭園を造ることにしたそうです。

庭を観るだけのためにこんなところまでやって来る人はいないだろうなどと言う人も少なくなかったのだとか。


エントランスでは仰ぎ見るほど大きな、ライムグリーンが目にも優しい「ゴールデンアカシア」が出迎えてくれます。

彼女のデザインを元に、設計か ら石工、ガーデナーまで、庭園の全てを英国人専門家により創園。

日本初の本格的英国式庭園として誕生したのでした。

名前の「バラクラ」とは何語なんだろうとと思いきや、「バラ色の暮らし」の短縮形なのだそうです。

その後、ガーデニングという言葉が流行語大賞にノミネートされることになったように

今も続くのガーデニングブームの先駆けとして確固たる地位を確立されたのでした。

幾何学的に整えられたフランス式庭園に対して英国式庭園は自然に近い姿が特徴です。

二十年以上の時を経て、自然の中にいる様な庭になっていました。

一番美しいのはやはりバラの咲く時期でしょうか。

名残りのバラを観たくて立ち寄ったのですが、今年はバラの咲く時期が早かったらしく

たくさんのバラには出会うことが出来ませんでした。

   

しかしながら、ダルシマーの演奏会に立ち会うことが出来ました。


~ダルシマーを演奏中のドロシー・パーキンス さん~

ピアノの先祖とも呼ばれる楽器で、張られた絃をハンマーのようなもので叩いて音を出すのです。

ハープのようでもあり、オルゴールのようでもあり

なんとも素敵な神秘的な音色を聴かせて頂きました。





この夏は、子供たちにも喜んでもらえるように

不思議の国のアリスの物語をテーマにしたコーナーも登場していて

子供たちがアリスやマッドハタ―に扮して記念撮影やぬり絵もできるそうです。


不思議の国のアリスの庭

「何でもない日おめでとう~♪」なんて歌いたくなりますね。

樹上にはチシャ猫も!!



他にもちょっと他では手に入らないようなお洒落な輸入ガーデニンググッズや洋服

お菓子などのショップ、レストランが併設されています。

お土産にはこんなイギリスのタフィーとキャラメルを購入しました。



花と緑に癒されたあとは、いつもの処に・・・