生徒さんとお話しているときにフッと彼女の背中に手が見えました。
どうも・・生きているような・・人の手。
女の人で・・・
彼女に
「あのね、手の先の・・に、・・が付いている人知らない?」
「え?母ですが」
「あ・・最近調子悪くない?」
「はい、出かけようとすると・・私を引き止めるように体調が悪くなります」
典型的な子離れができない母。
その気持ちがまだ彼女を引き止めているようです。
彼女にあることをするようにお話しました。
そして数日後彼女からメールが来ました。
「数年間何もしなかった母が急に庭に出て手入れを始めたのです。これってもしかしてあの効用ですか?びっくりです」
人は人にすがろうとします。
すがって楽になろうとします。
でも楽になれないんです。
すがるのに成功したというだけで、何の未来も成長もありません。
自分でできること、人に頼ることなく強くなること、
そして自分に注目させようと頑張れば頑張るほど大きなおまけがあとから付いてきます。
甘えるのがすべての場合に許されるというわけではありません。
それが許されるのは度を越えない範囲での場合です。
甘えて相手の愛情をわざと確かめる方法をとってもいけません。
愛は量りにかけるものではなく、どんな小さなことでも「育てる」「大切にする」が基本だと思うのです。
年を重ねると不安になるでしょう。
でも年を重ねても美しく生きている人はたくさんいるのです。
どんな病気をもっていても心は美しく生きるという心構えでありたいと思っています。
生徒さんからのお話です。
ある日私が夢に出てきたそうです。
そして手を出してきて
「それは違うよ」といってその手で背中を叩き、その後何かを引きずって帰って行ったそうです。
服装は昔の○○時代の着物。
そして片手で大きなものを引きずり消えたそうで・・・
「その引きずっていたものを思い出せなくて」と言ったので私はあることを言ってあることをしてもらいました。
すると・・・
「あ!ああ・・・そうだったんだ・・」と言いました。
私が引きずって行ったもの・・・
みなさんのご想像にお任せします。
彼女は数年前に離婚し、そして一人で子供を育てる決心をしました。
借金を重ね、その先の地獄も見えていました。
今完全に立ち直り、そして生活の安定も見えてきたのです。
子供さんが言ったそうです。
「お母さん、○○○のおばちゃん(子供さんにはこう呼ばれています)、今度はいつ来るのかな?」
大切なのはこの小さな手を守ること、この小さな手をもつ最高の笑顔を命をかけて守り通すこと。
ね?お母さん。
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