らんらんしましょ~心が楽になるために。

スピリチュアルセラピスト。チャネリング、タロット占い教室をしています。人の心に触れるたびに生きている意味を感じます。

夫婦の姿・・そして・・・

2010-09-13 17:23:14 | ちょっと驚き!
昔は病院は6人部屋が普通で、そしてよく付きそいもあったものでした。
つまり、患者さんのベッドの横に毛布とかを敷いて、そして看病をしたものでした。

ふるらん自身も祖母の看病で一週間泊まり込みと、父親の看病のため、一カ月病院に泊まり込んだことがあります。

お金があれば、個室にはいり、補助ベッドも、シャワーもある楽な看病をすることができますが、ふるらん家は普通~~のお家でしたので、二人部屋を使わせてもらうのが精いっぱいでした。

父親が入院した時の病棟婦長さんがふるらんの子供の時から知っていて、父親がどんな人でどんなことをしてきた人かも知っているので、ひさしぶりに再開したとき
「小さい時から本当に苦労してきたもんね・・・」と言ってくれて思わず泣きそうになったのを覚えています

婦長さんの気づかい・・本当にありがたかったでした。
だって・・6人部屋だとうるさくて付き添うのが大変だから。

父親が酸素をしていたのですが、意識ははっきりしていて、少し話せるようになったぐらいの時です。
洗濯ものがあって、洗い場に行き、他の付き添いの人と話をして・・部屋に帰ると父親が起き上がり、タバコを吸っていました。
「何してるの」と怒鳴ったのは当然。

だって・・酸素のそばで火があったら爆発するんだもん

・・・ってこんな調子の父親だから・・苦労するのは当たり前。

そして、ある日婦長さんから呼び出されました。
「入院費・・払える?」

え?・・・・・それって・・・

飲んで、遊んで・・お金を湯水のごとく使い、借○だったから。
通帳を見せてもらって・・あ・・もうダメ・・・

病院のソーシャルワーカーと話し・・・
「なんでこの年にもなって・・」と情けなく思いながら付き添う日々・・

窓の外の裏山を見ながら
「あの木を切り倒して売ったらいくらになるんだろう・・」とか思ったりして・・・

女のふるらんが一人で働いて・・父親の入院費なんて・・とっても大変。
いったいどうなるんだろう・・・と夜一階のロビーで座ってぼ~~っとしていたら
お爺さんが車いすに乗り、おばあさんがその後ろを押してふるらんのそばに来ました。

「ふるらん家の娘さんよね?」とおばあさんに聞かれ
「はい、そうです」と答えると
「私たちは○階に入院しているんだけど、あなたのお父さんと一緒に同じ部屋にいたのよ」と言われ
「あ~そうだったんですか」というと
「ええ、それでね、あなたのお父さんには助けてもらったのよ、ね?お父さん」というとお爺さんが
「うんうん」とうなずいていました。
聞くと・・・

入院してきたとき、父の隣のベッドになったそうです。
その時は父は元気だったのでお爺さんとお話しをしていたそうです。

入院した次の初めての朝、ヘルパーさんが来ていつものようにほかほかになった赤いタオルと黄色いタオルを配ってきました。

ヘルパーさんがお爺さんにポンをタオルを置いて行ったので、お爺さんは
「このタオルはどっちがどっちですか?(顔を拭くタオルと身体を拭くタオルは違うから)」と聞くと
「どっちでもいいですよ、綺麗だから」と吐き捨てるようにヘルパーさんが言ったそうで、それを見て父が
「赤いタオルは顔で、黄色いのは身体だろう!なんで嘘をつくんだ!年配の人に向かってなんて口の聞き方だ!」とヘルパーを怒り、そしてお爺さんに向かって謝らせたそうです。

そのあとヘルパーさんが婦長さんに泣きついたらしく・・・
でも、まぁ・・原因はヘルパーさんだから

おばあさんの付き添いは正直大変です。
それを見ていて、父はお爺さんのお世話をしていたそうです。
着替えも、体の移動も、トイレの介助も、コップの水も飲ませたり・・・
(ふるらんには「水飲ませてくれ~」と甘えていましたが・・

「あなたのお父さんには本当にお世話になりました」と言われて恐縮するばかり。

時々父の病気のことを他のスタッフに聞いては心配してくれていたそうです。

老夫婦になると・・相手の付き添いも大変だから・・
体力、気力・・・それはものすごいもの。
支えるのは相手に対しての愛

きっと父は自分の両親のことを思いながらしたのかなぁ・・・とか思いました。

やせ細った老夫婦の後ろ姿をみながらいつかふるらんもああなるんだろうなぁ・・と思いましたよ
どっちが先かわからないけど・・介護も看護も本当に大変。
まして・・奥さんが先に介護か看護される立場になったら・・もう大変。

でも、愛のある男性なら・・・おばあちゃんの下の世話も完璧にしていた人も見てきました。
でも・・・ほんの数人。
ほとんどのご主人は週に1・2回きて顔を見ただけで
「よろしくお願いします」も言わないでさっさと帰ります。
ふるらん20年の看護生活の内の数字です。
おばあさんの面倒をみるお爺さんは
「看護師さんも大変だから・・わしがちゃんとできるから大丈夫」と笑顔でいいます
意識のないおばあさんの顔を拭き、手を握り、顔をなでて・・・
「こいつのおかげで俺は幸せだから・・生きているだけでいいんだ」といったお爺さんもいます。

それは本当に最高の愛だとふるらんは思っています。

子供?
いえいえ当てになんてなりませんもの。
みんな子供には家があるから・・そっちが優先。
「夫婦なんだからお母さんがみればいいでしょ?」
「うちは今子供が大変だから」
「長男のお嫁さんがみたらいのよ」・・・

介護、看護疲れで付き添いが倒れることもしばしば・・・
あるご夫婦なんかお爺さんの看護をしていておばあさんが倒れそのまま天国へ・・
お爺さんは
「ばあさん・・どうしたんだ?」と繰り返すけど・・誰もとても言えなくて・・
お爺さんが意識が無くなりそうな時に他の人に芝居をうってもらったこともある。

父の病室に戻り、酸素をしながら横たわっている父の顔をみながら話しかけてみた。
「ねぇ・・本当はどんな生き方をしたかったの?」と。
すると
「そうだなぁ・・・お前たちがいなかったらお父さんは都会に出て仕事をして、自由に遊んでいたな」。

やっぱり・・・この人優しいけど・・不器用な生き方を選ぶ人なのねぇ・・と思ったふるらんでした

自分の両親がなんでこんな人なんだろう・・・

そう思ったら聞きにきてください。

ふるらんもこの課題で・・・ず~~っと悩んでいた時があったから、その気持ちとってもわかります。
その対処の仕方・・教えます










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