50代前半の女性のお客様のお話です。
数年前から体調を崩すことが多くなり、
ことの始まりは便秘。
大腸カメラで検査をするとポリープが数個。
幸い問題がなく終わり、便秘薬を処方されました。
その後は胃カメラで見てもらい、胃腸炎と肝臓疾患。
ずっとお薬が続くようなので自然療法の先生を探してマッサージや体調管理など学び、病院から遠のくことができたということでした。
良い先生との出会いは生命を守ってもらえることと安心につながります
そして先生から
「すべての問題はストレスからですよ」と言われたそうで、
幼い時からの親との問題が響いていることに気が付きました。
ストレスを解消するために何をしようかと思い、
たまたま普段行かない商店街を散歩をしていると、期間限定で出店していた
「ウイッグ」のお店で、お話をしているとかぶりたくなり、
かぶってみるととても楽しくなり、
そして最終的に出したストレス発散の答えが、
ウイッグをかぶって外を散歩すること。
「どう思います?」と聞かれまして、
「とっても素敵私もウイッグをかぶってみたい」とお話をすると、
「楽しいですよ~別な人になったみたいで。実際、今私の髪は・・」と話し、見たままの髪の説明をしてくださいました。
そうなのです、年齢の割合に髪が薄い。
普段はこの姿で出勤されるそうですが、
「男性が女装をして街を歩いているのが楽しいという気持ちがわかりましたよ。本当に楽しいです」と言われたので、
「このことで誰かに何かを言われたのですか?」と聞くと
「知っている人に合うとじ~~~っと見られて、あきれられるのです」と言われました。
ああ・・
なんて悲しい
誰にも何も迷惑をかけているわけではないのに、どうしてそんな悲しいことをするのかしら・・
いつもの彼女じゃなければ受け入れてもらえないのかしら?
「それで相談なのですが、人間関係についてどうしたらいいかと思いまして」というご相談でした。
お友達の中からも違和感の声が上がるので、
自分の気持ちがわかってもらえないし、このままの人間関係を装ってもストレスになるので、人間関係の断捨離をするためにどういう方法を進めて行ったらいいか、ということです。
わかってもらえる友人、知人はみんな過去に病気を経験して辛かった気持ちを共有できる人ばかり。
そういう友人たちは気楽ですし、一緒に泣き笑いができますし。
それでお友達の性格を教えてもらいまして、整理の進め方を一緒に話し合うことにしました。
順番に静かに進めること、
これが肝心です。
そして自分に“いつものあなた”を要求してくる友人、知人とは距離がおけるようになりました。
これで何も気にしなくて良くなると思ってからまた心が軽くなったそうです。
ますますおしゃれに気を遣うようになり、
「若い時よりずっと素敵になっていると思います」と連絡を頂きました。
その彼女と数か月ぶりに先日、ご対面。
きゃ~
とっても明るくなっているわ。
足元が軽く見えるのは・・私だけ?
「実は前は歩くと足が痛かったのですが、今は気持ちも軽くなったので2万歩を歩いてもまだ歩けます。お蔭様で体調も特に変動はなく、順調です」と言われました。
やはり体を動かすのは心ですよね。
彼女はウイッグについてとても詳しくなったので、
これからはガンや病気、そして毛が細くなって薄くなった人達にウイッグの楽しさを伝えて行こうということを役目にしたいそうです。
彼女は普段、こんな感じのウイッグを使用。
たまに青にしたり、
気分を変えて、ピンクにするそうです。
人生は楽しむものですよね