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岡山ラーメン

2017-06-01 22:42:39 | ラーメン
先週のケンミンショーで岡山のデミカツ丼を取り上げてました。岡山ではラーメン屋さんのサイドメニューでデミカツ丼が出されることが多く、この番組でも広松さんというラーメン屋さんが紹介されてました。これ見て思い出したのですが、ちょっと前に予告っぽいことを書きましたが、今日は岡山のラーメンについて、語ってみたいと思いますw。生まれ育ったわけではないので、生粋の岡山県人のかたから見たらおかしなこと書くかもしれませんが、他県から移り住んで数年食べ歩いた者の見かたでw。

岡山県のご当地ラーメンというと、県の西の端の笠岡ラーメンが全国的にもちょっと知られているかと思います。親鳥の出汁に、チャーシューもカシワ肉。ネギがななめに切ってあるのも特徴。
(画像は横浜ラーメン博物館にも出店したことがある、「坂本」さんの本店のほう。)



それは置いといて、今日は岡山市に「岡山ラーメン」はあるのか?について。
これは有るような無いような。意見が分かれそうな気がします。また、「有る」という人も必ずしも同じものをイメージしているとは限らないかも。。。

一方、岡山で一番人気のあるラーメン屋は?、、というとこれは「天神そば」と「やまと」が双壁ということで、あまり異論はないかと思います。
こちらは天神そばさん。昭和45年創業だそうです。私も大好きなのですが、土日休みで平日も早くに閉まってしまうので、あまり食べる機会がないのが残念です。



噂によると1杯に1羽分の鳥ガラを使っているとか。脂も多めですがしつこくなく、おいしくいただけます。ココはメニューに番号がふってあって、番号で注文するのがルールだそうです。これは何番だったかな。たしか4番。。。



こちらはやまとさん。実は洋食屋さんのようです。昭和23年創業。



和風魚介と豚骨のWスープ。実は1回しか行ったことないのですが、その時は深みのある味でおいしかったです。



ではこの2軒が岡山を代表する「岡山ラーメン」かというと、、、、これが違うのですよねw。ややこしい。
岡山で昔からよく食べられているのは豚骨醤油ラーメンだそうです。戦後に屋台から始まったらしいです。これはタウン情報誌や岡山在住のかたのブログ等見てもだいたい一致した意見のようです。これが一番「岡山ラーメン」と呼ぶのにふさわしいような気がします。
そういう意味では鳥ガラの天神そばさんも、Wスープのやまとさんも、典型的な岡山ラーメンではないのかな。

ただ、豚骨醤油といっても徳島ラーメンや和歌山ラーメンのように濁りが強くありません。透明から薄濁りくらいな感じのライトな豚骨。また鳥ガラや魚介、野菜等を併用しているケースが多いようで、言われなければ豚骨醤油とは思わないかもしれません。豚骨醤油というよりも豚骨ベースの醤油ラーメンと言ったほうがいいかも。豚骨臭もあまりしません。

代表はこちら、駅西口の富士屋さんかなと思います。



中華そば、たしか650円。岡山の豚骨醤油のなかでは豚くさいほうかな。なんかスープが多いですw。私はココけっこう好きですw。



こちら同じく岡山駅西口の浅月さん。上の富士屋さんの向かいにあります。こちらは昭和23年創業。市内では最古のラーメン専門店だそうです。



こちらは富士屋さんよりもかなり濁りが強いとんこつ醤油。臭いは富士屋さんより豚くさくないかな。ちょっと醤油が立っていたように記憶してます。この2軒が最も「岡山ラーメン」と呼ぶにふさわしいかと、私は思います。



続いては駅東口のあまいからいさん。昭和28年創業だそうです。ココも岡山を代表するような老舗ですw。岡山では豚臭いほうかな。店の外まで匂いが漂っていますw



ただラーメン自体はそんなに臭くはないかも。色はこんな感じで、富士屋さんよりさらに透明度が高いです。私が岡山で初めて食べたのがこちら。



続いてはここ「山富士」さん。岡山に3店舗あります。こちらは本町店。ココかなり好きで、3~4回いってるかな。



ねぎ中華、750円。う~ん、おいしい。鶏ガラや野菜の出汁も利いていて、これはもはや言われなければ豚骨醤油とは感じない、やさしい味です。ですがしっかり深みがあってとってもおいしい。



以上が私がイメージする岡山ラーメンですが、実は自ら「岡山ラーメン」を名のっているラーメン屋さんがあります。
こちら、岡山市の郊外の玉松さん。昭和50年創業。



味噌ラーメンか、という感じの濁ったスープですが、かなり甘めw。豚骨の他に野菜も使っていて、隠し味にはちみつを加えているとか。タウン紙の情報によれば、この濁った甘いスープは'松系’または'仙系’といって何軒かのれん分けのお店も多いのだとか。これが岡山ラーメンと思っているかたも、多分居るんじゃないかと思います。
しかし、ラーメン好きのかたのブログ等みると、「松系・仙系」と表記されることのほうが多いようなので、岡山ラーメンのひとつの流れであることは間違いないですが、王道というわけではないように思います。



「松系・仙系」というのは、店名に松か仙の文字が付くのでこのように呼ばれているようです。一例としてこちら大元駅近くの広松さん。(ケンミンショーに出てたお店とは別の支店です。県内に3軒あるよう)



中華そば 玉子入り 750円。玉松さんと同様にみそラーメンに見えますが、とんこつ醤油です。味はけっこう濃いぃですw。



最後に、岡山でよく食べられているラーメンで、かつラーメンがあります。その名の通りラーメンにとんかつが乗っています。実はあまり食べたことがないのですが、正直あまりいっしょに食べる意味がわかりませんw。別々でいいんじゃないかなw。主に松系・仙系のお店でよく出されているようです。(画像は松系・仙系のお店ではありません。)



以上なんかごちゃごちゃ書きましたが、私的には「岡山ラーメン」は有ると思っていて、豚骨ベースの若干濁った(ただ、和歌山ラーメンや徳島ラーメンに比べると透明に近い)スープのラーメンです。ただ岡山には他にもバラエティに富んだおいしいラーメンがいっぱいあって、人気のあるラーメンがイコール岡山ラーメンではありません。わざわざ探していかないとオーソドックスな岡山ラーメンは食べられないかも。適当に選んだお店が典型的な岡山ラーメンだった、という確率はかなり低いと思います。

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