セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます

2012-01-08 16:45:09 | 社会経済

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

 

ええっと何から書こうかな。今年どんな年になるかは書かないよ。「〜になるような気がする。あると思います。」程度のことは感じるけど、それを預言みたいに吹聴したら僕はニセ預言者になっちゃうからね。狼少年はいつかは当るかもしれないけど、ニセ預言者は当ることはないもの。

 

まず最初は昨年末にインターネットを見ていて何がなんだかよくわからなくなった話をしよう。名古屋市内在住の新左翼活動家の横井邦彦氏のブログ『労働者の新世界』の1225日の記事「江田法務大臣と佐賀地検に釈明を求める」を見たことから始まった。

http://blog.livedoor.jp/kodama1872/archives/2011-12.html?p=2#20111225

 

ちなみに横井邦彦氏は以前ちょとした全国的な有名人になったことがある。国政選挙に立候補したことじゃないよ。実は横井邦彦氏の週刊誌に載った発言(証言)が話題になった。1978年に北朝鮮に拉致されて2002年に帰国した蓮池薫さんに1986年に日本国内で会ったと言うのだ。当時愛知県内の小学校の教師をしていた横井氏は学校の体育館で蓮池薫さん(と思われる人物)を含む数人により危うく北朝鮮へ拉致されそうになったという。拉致の目的は北朝鮮在住の日本人共産主義者の指導者にするためだ。よど号ハイジャックグループの田宮ではダメだそうだ。まあ荒唐無稽の自慢話にみえるが、日本共産党や毛沢東の影響がなく、北朝鮮をスターリン主義国と批判するトロツキスト系(中核、革マル、第4インター)でなく、党派のトップでもない横井氏に目をつけたのは合理的でもある。

 

話がそれたので本筋にもどすと、横井氏は週刊『プレイボーイ』を見て京都の行政書士が佐賀県庁での原発抗議デモの山本太郎氏について告訴状を提出して佐賀地検が受理したことを知った。あ、もとい、このことをこのブログで初めて知ったのは僕だ。横井氏はこのこと自体は知っていたかもしれない。横井氏が『プレイボーイ』の記事を見て知って怒っているのは、その行政書士が社労党(社会主義労働者党)の党員だったことがあり社労党が原発推進派だったと書いてあるからだ。

 

ちなみに横井氏は中央委員や愛知県委員長をつとめた社労党の幹部であった。社労党は党の実体がなくなったとしてマルクス主義同志会に変わり、その後横井氏は組織を離れた。

 

僕はさっそくインターネットで検索した。すると告訴状を出した京都市の行政書士は地域政党の京都党の党員をなのっていが社労党なんてどこにも出てこない。行政書士のブログをみると28才なので社労党があった時はもっと若いそんな若い左翼活動家が今どきいるわけないし。でも横井氏が社労党のことの記事を読み間違えることはないだろうしこれはどうしたことだろう。

 

そこで僕はこう推理した。『プレイボーイ』の記事が間違っているがそれは取材から記事作成の過程で伝言ミスが生じたからだと。つまり行政書士は京都党をなのっているが、「京都党」=「きょうととう」「きょうろうとう」=「共労党」となり、記事を書く段階で「えーと、たしか新左翼政党で何とか労党だったけど、正確を期すためインターネットで確認しよう。あ、あった社労党か」と、こんな風に想像した。

 

横井氏はブログで、自分は社労党の幹部だったが××氏(行政書士の氏名)という党員は聞いたことがないし社労党は原発推進をしたことはないと怒りが収まらない。僕からみればよくある週刊誌の誤報だが、横井氏からみれば自分が担ってきた政治運動に対する許すことのできない侮辱に思えるのだろう。

 

ところがこの後事態は変な風に展開する。1227日の横井氏のブログ「本当の党員だったとしてもその罪が消えるわけではない」によると、当の行政書士が横井氏に確かに社労党員だったと証拠書類を添えた手紙を送ったそうだ。手紙の差し出し名は行政書士が党員活動で使用していた筆名であった。横井氏は、確かにその筆名(組織名)は聞いたことがあるが社労党は本名で活動することに決議したのにと不満そう。そしてそうだとしても社労党が原発推進派だと偽るのはケシカランと立腹だ。

 

でもWikipediaで社会主義労働者党を検索すると「原子力発電所増設や米輸入自由化の推進を訴え、それに反対する党派を『保護貿易主義者』と非難するなど、政策においても他の党派とは一線を画した」と書いてあるよ。国会議員が自分の党のマニフェストを知らないのはよく有ることだが、左翼組織の幹部が組織の重要方針を知らないのは信じられない。日本共産党なら指導者の提案に全会一致だから記憶に残らないかもしれないが、社労党でも路線論争は無かったのかな。もちろんWikipediaが間違っているかもしれない。それなら横井氏が訂正しなきゃ。

 

あそうそう佐賀地検は山本太郎氏を不起訴としたよ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿