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『スウェーデン・モデルは有効か―持続可能な社会へむけて』の韓国語訳が出版される。

2012年2月にノルディック出版から「スウェーデン・モデルは有効か―持続可能な社会へむけて」が出版された。

編集は、レグランド塚口淑子先生。ここ2年ほど、ストックホルムに行けば必ず夕食をご一緒している。

お話が豪快でとても面白い。

その「スウェーデン・モデルは有効か―持続可能な社会へむけて」に、私も参加した。

第8章 高齢者ケアの過去・現在・未来というタイトルで。

全部で373ページ。2871円!!

 

この共著書が、韓国語で出版されたそうな。

昨日、塚口先生からいただいたメールで知った。

あのようなボリュームのある書物をたった1年2か月ちょっとで翻訳してしまう韓国パワーに驚く。

宋教授という方が、編集者であるようだ。

出版社は、imagine 社。

ISBN978-89-93985-93-1

 

記念に現物を注文したいと思う。

現物を手に取るまで分からないが、思うに、数名の人海戦術で分担翻訳をされたのではないか。

 

それにしても、望外の幸せでR.

努力して書いたものが、 <海を渡る>のは心地よいものである。

 

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                昨日のアルコール

             350cc の発泡酒  1本

         今朝の血圧・脈拍

             右・・・117-81-66

             左・・・116-78-65

         本日の声の調子

             2限目の福祉論は最後まで<かすれながらも発声できた>

 

 

 

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5月15日(水)のつぶやき

もうすぐ学内GP(素晴らしき実践計画)の合格発表。 goo.gl/1kuey


「もうすぐ学内GP(素晴らしき実践計画)の合格発表。」 goo.gl/1kuey


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もうすぐ学内GP(素晴らしき実践計画)の合格発表。

私の記憶によれば、今週金曜日に、合否の判定結果が出る。

ドキドキだ。

昨年、小生の学内GPが採択された。ゼミ生を対象とする、仙台仮設住宅での2種類のボランティア活動が認められ、採択された。

この取り組みが参考にされたらしく、今年は、<特色あるゼミ活動GP>が新設された。

うわさによると、今年度は、採択予定数の2倍を超える応募があったそうな。

 

小生は、ゼミ生を活動の半分で対象とするが、半分はゼミ生以外である。そのため、昨年同様<学内GP>に応募している。

活動内容としては、欲張っているが、一つ一つの積算に関しては、経済化を図っている。例えば、ある行いに対して、10までOKなところ、

6で積算している。もちろん、ある活動の費目に関しては、MAXの10を必要とする部分もある。

今年からは、<GP活動の学内社会化>が必須の条件となっている。

昨年にはなかった条件である。

 

学内執行部のどなたの

プロデュースか分からないが、素晴らしいプロデューサー能力をお持ちだ。

 

明後日採択される教育も職員も、期待通りに、うまく<GP活動を社会化>していくであろう。

来年あたりは、GP活動のマスコミへの<売り込み計画>が申請書に設けられるのではないか。

小生は、<シャイ>なので、自分から研究内容や教育実践をマスコミに<売り込む>ことはないが(ブログで紹介するので手一杯でR)、

<売り込み>が条件ならば、何でもやりまっせ。

 

一昨年からスタートしている学内GPの方は、どれくらいの教職員が応募しているのであろうか。競争率3倍ぐらいか?

私の学内GPの申請課題の運命やいかに。。。。

 

さて、声の体調は、さっぱり。復活の兆しなし。

夕方、耳鼻咽喉科を探して、<吸入>するしかない。

明日も声が出るとは思えないので、明日の福祉論は、ケアプランもどきを、学生に作成させることにしよう。

考えてもらうのでR.

頭を使ってもらうのでR.

突然、DVDを使うことはしない。

あ、でも、認知証の説明はひとしきりやったので、OKかもしれない。

でもDVDは、やめとこ。

 

??????????????????????????????????????

                       昨日のアルコール 

                  350cc の発泡酒   1本

             今朝の血圧・脈拍

                  右・・・・114-78-89

                  左・・・・111-77-89  

 

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5月14日(火)のつぶやき

本日も 絶不調。次回は、すぐ耳鼻咽喉科へ。 goo.gl/DVG4g


「本日も絶不調。売店で<厚切りBIGサンダ->発見。次回は、すぐ耳鼻咽喉科へ。」 goo.gl/DVG4g


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本日も絶不調。病院売店で<厚切りBIGサンダ->発見。次回は、すぐ耳鼻咽喉科へ。

これまでの無理がたたったようだ。

予定では、7月末ぐらいに体力が低下し、風邪をひく予定であったが、2か月以上も前倒しになってしまった。

相変わらず、声が戻ってこないが、昨日よりは、ほんの少し、出るようになった。

しかし、90分を2本連続できるまでには至っていない。可能なのは、10分だけ1本程度である。おそらく。

 

昨日遅ればせながら。大病院の耳鼻咽喉科へ。

2時間待って2分の診療。

お若い女医さんが、別の大学病院からパートタイムでいらっしゃっている。

天は二物を与える様で、クールビューティな先生。その先生に、<タン>を引っ張られ、のどの調子をチェックされる。

この先生、カルテの書き方がとても丁寧で時間をかけていらっしゃる。

まわりのお局看護師が、いらいらしていた。

その後、<吸入>をしなのであるが、これを、声が出なくなった時に、すぐにやった方がここまで悪化しないとのこと。

2時間待合で待っていrのも馬鹿らしいので、病院内でウロウロ。

院内売店で<厚切りBIGサンダ->発見。体操の天才<内村氏>も大好きな、ビッグサンダー。

その厚切り版がでているのだ。5枚大人買いをした。一枚53円!

 

次回の声問題に備えて、国分寺で、耳鼻咽喉科を見つけておかなければと思う。


ところで、村上春樹の<色彩・・・・>本の書評。

早稲田大学の大久◎教授のブログに、まだ登場していない。

同業者であるので、おそらく最も、ジャストフィットする書評がブログに掲載されるのだろうと、毎朝楽しみにしている。

O氏は、現在、原稿執筆中。脱稿できず苦しんでおられる。おそらく新しいテーマの本を単著で出版されるのであろう。

この難関をとっぱしたら、<色彩本>の書評がアップされると確信する。


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                         昨日のアルコール

              350cc の発泡酒  1本

          今朝の血圧・脈拍

              右・・・117-81-66

              左・・・116-78-65 


 

 

 

 

 

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5月13日(月)のつぶやき

申し訳ありません。明日の西荻窪大学、武蔵境大学の授業を休講にします。。。 blog.goo.ne.jp/kyotonc/e/d948…


「申し訳ありません。明日の西荻窪大学、武蔵境大学の授業を休講にします。。。」 goo.gl/0MuLO


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申し訳ありません。明日の西荻窪大学、武蔵境大学の授業を休講にします。。。

どえらいことになってしまいました。

商売道具の<声>が戻りません。

声が出なくなることはこれまでも度々ありましたが、

授業のある日までには、徐々に何とか声が戻ってきていたのです。

 

今回は、<想定外>の展開です。

全く戻ってこないのです。

困りました。

朝食の時、家族から、ビデオを見せればという提案がありましたが、

どちらの大学も小生の今の授業の流れにマッチしたビデオはありません。

ということで、

朝8時ごろ、やむを得ず、<休講>のお願いを両大学の教務課に、メールしました。

西荻窪大学、武蔵境大学の受講生の皆様、前日の連絡になりまして、本当に申し訳ありません。

いやー、参りました。

 

睡眠時間5時間。常に自分の限界に挑戦し続けているつもりなのですが、その代償として<免疫力がかなり低下>しているのだろうと思います。

毎週2回の、愛知県春日井市 → 東京都国分寺市、 国分寺市 → 春日井市の移動、それも大きなトランクとノートパソコンを入れたバックをかかえての移動が、<運動>になっていると思いこんでいたふしがあります。

 

ワーク・運動・バランスを実施しないと、本当に困ることになると危機感を持ちました。

 

それにしても人間はいい加減にできていると思いました。

 

最近は、スウェーデン出張中や韓国出張中に、風邪をひいてしまうことがありますが、外国で声が出なくなることはこれまで一切ありません。

風邪で発声できなくなるのは、日本国内だけです。

 

この独特な症状は、あまり周りには存在しません。

風邪をひいても、声だけは残せるように、<体質改善>しなければなりません。

 

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                           昨日のアルコール

                  350cc の発泡酒   1本 (我慢の限界でした)

               今朝の血圧・脈拍

                  右・・・110-78-67

                  左・・・116-83-75 

 

 

 

 

 

 

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何とも不可思議な、<パリの恋人>の終わり方。

本日も声が出ない。体調も戻らず。ただし熱は平熱どころか、36度を切っている。小生の平熱は36.5度。おかしい。

ふらつく。ボーとする。

体調が悪い時は、寝ていればいいのだが、これをすると、夜寝れなくなる。

 

明日、大事な用事があるのだが、これも延期にしておらわなければならない。

これも急な予定変更になるで、明日朝、監督と<ひと悶着>ありそうだ。

 

体調がすぐれない時には、当然研究にも身が入らない。

数日前から始めたある原稿の、荒彫り。

荒彫りは終わったので、<ラ―ゴム彫り>を進める段階に来ている。

体調が悪いと生産性がかなり落ちるが、少しずつではあるが進めるようにしている。

声が出ないから、家族と話をすることもままならない。困ったものだ。。。

 

さて、体調が悪くても、確実に進めてきたのが、<パリの恋人>の観賞。

最終回まで見終わった。

 

見終わった直後の感想。

じぇ、じぇ、じぇ!

えーっ????

 

村上春樹の<色彩を失った・・・・>と同じ感じ。

思わず言葉を失った。

今は、声を失っている。

 

もともと、映画も、小説も、ドラマも、<フィクション>なのだから、あまり深く考える必要がないのだが。

芸術・文化は、<これでいいのだ>と思えばいいのだが。

それにしても、と思ってしまう。

 

<パリ恋>は、全て主人公の<ハンテオン>がパリで家政婦のアルバイトをして、雇い主のパソコンを使って書いていた脚本であった、と解釈できる。

フィクションの中でのフィクション。

ただ、そうとも解釈できない場面をあって、一体何が正解なのか分からない。

 

プロならば、視聴者や読者やに解釈を全て委ねるのではなく、<自信を持って>1つの結論、解釈枠組を提示すべきでR.

 

主人公のシンデレラガール・カンテオンを演じる<キム・ジョンウン>は、元気であった頃の、<藤谷美和子>にそっくり。

とってもお茶目で、表情豊かで底抜けに明るい。

また、憂い方も、同じように深い。

 

ハンヒョジュも大ファンであるが、キム・ジョンウンも大ファンになった。

彼女の演じる別の韓ドラも見たいと思う。

 

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                         昨日のアルコール

                  体調不良により、ビール飲まず。これで3日間連続休肝。

              今朝の血圧・脈拍

                  右・・・

                  左・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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5月11日(土)のつぶやき

完全に声が出せなくなる。大ピンチ。。。 goo.gl/VWwOV


「完全に声が出せなくなる。大ピンチ。。。」 goo.gl/VWwOV


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完全に声が出せなくなる。大ピンチ。。。

昨日の3限目の文献講読Ⅰと5限目のゼミの受講生なら分かると思うが、ほとんど声がでなかったが、かろうじてコミュニケーションが取るkとができた.

ところが、今朝起きて見ると、<全く>声がでない。

これまでの人生で何度も、<声を一時的に失ってきた>が、全く声が出なくなったのは初めてでR.

 

困った困った。

歯医者の予約をしているが、風邪の症状もいろいろあり治っていないので(木曜日の夕方、ひいたばかりである)、キャンセルせざるをえない。延期せざるを得ない。

本来なら、自分で電話するのであるが、声が全く出ないから無理だ。

監督にお願いしたら、すぐさま却下される。

夕方になれば、声が出るから、予約通り、動けとおっしゃる。

これまでの経験則で、この症状が出れば、3日間は治らない。

監督もご存知のはずだ。

とにかく予定通りに行動しなければ、とたんに不機嫌になる。どころか、いかりMAXに。

しょうがなく、隣で朝食を食べている息子に、キャンセルの電話を頼む。

息子は、物分かりがよく、すぐにOKしてくれた。

有りがたい。すると、怒りの矛先が、息子に。可哀そうな息子である。

でも有難い。

 

普段は良い人なのだが、家族メンバーが病気になると、普通の人とは異なり、<冷たい怒りの人、暴言の人>となるのが、世界で最も不思議なことの1つ。

彼女にしてみれば、自分の生活リズムが壊されるため、生理的にいやなのであろう。

病人のために<振り回される>という被害者意識が強くなるのであろう。

彼女は、何十年も風邪をひいたことがない。ひいたとしても、半日で直してしまう。精神力の人。

家族メンバーに、迷惑をかけることは一切ないという自負がある。

子どもたちも私も、その点で精神的に鍛えられてきたが、<我慢の限界もある。>

私にとって、精神的につらい日々があと2日は続くであろう。 

持つべきものは、子どもだなあ。ありがたい。

 

とにもかくにも、早く、声がもと通りになーれ!!!!!

 

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                      昨日のアルコール

               風邪のため、飲む気になれず。。。

            今朝の血圧・脈拍

               右・・・104-70-69

               左・・・111-70-78 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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昨夕、突然の風邪の諸症状。

QW明けは、大規模授業が賑やかになる。

毎年の傾向である。

 

木曜日2限目の福祉論a。

いつものの顔ぶれ。

介護保険のとても重要な部分を集中的に論じるタイミングである。

一グループの男子学生数人の私語が気になる。

例え二人だけの会話であっても、私語は撲滅しなければならない。

連中は、後ろに座っている。

授業の終盤、出席カードにクイズの答えを書いてもらっている間に、後ろまで<遠征>する。

私にとっては珍しい行動だ。

我が社に入って初めての行動である。

経営学部の2年生男子。

介護保険の重要な部分であるが、やや難しいトピックス。

しっかり理解してもらおうとマイクを持っているのに、<大声>で授業を行った。

研究室に戻ったころ、喉に痛みを感じた。

 

5限目の福祉論a は、2限目よりは少ないが、200人ほどの受講生。

こちらも、男子学生数人だけが気が散っている。

こちらも、後ろに陣取っている。

大声で<指導>したところ、静かになった。どこの学部であろうか。この連中のところまで、遠征する時間がなかった。

来週も私語があれば、遠征してみよう。

しっかり理解してもらおうとマイクを持っているのに、こちらも<大声>で授業を行った。

研究室に戻ったころ、さらなる喉に痛みを感じた。

 

18:30頃になったら、喉だけでなく、全身に悪寒が走る。これは、イカン!

 体のあちこちの関節が痛い。

熱がある。体温計が見当たらないが、38度越えは、確実。

寒気が酷い。咳が出る。クシャミもでる。

鼻水はまだだ。

 

研究室に置いてあった、レインコートを着て、帰る。

国分寺駅を南口から北口に移動するのであるが、半袖の人もいる中、<異常な厚着>のためじろじろ見られる。

いよいよ足元が、ふらついてきたので、タクシーの乗る。

 

アパートに帰っても、最悪の状況。ベンザブロックを飲んだあと、寝ようと思った。

気分が悪過ぎて、寝ることもできない。

普段の睡眠時間は平均5時間。睡眠不足をここで解消できると思ったが、無理であった。

 

この段階では、今日の1年文献講読、2・3年ゼミは休講にしなければと覚悟した。

寝れない時は、韓ドラ<パリの恋人>の続きを見るしかない。

絶不調でも、ドラマに集中できるのが不思議。

 

今朝起きたら、風邪の諸症状が緩和しているではないか。さすが、ベンザブロック。

念のためと、今朝も3錠飲んだが、今眠くて仕方がない。

 

風邪のために、<声がつぶれてハスキー>になってしまったが、今日のゼミをドタキャンするよりは、良いであろう。

ハスキーにもほどがあるが、許していただきたい。

 

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                      昨日のアルコール

              飲める状態ではなかった。。。

         今朝の血圧・脈拍

              右・・・113-79-83

              左・・・121-75-86  

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5月9日(木)のつぶやき

「谷沢英夫『スウェーデンの少子化対策』日本評論社 2012年 の紹介 」 goo.gl/NIx5U


@tkuclover5月10日は何時から、どこで、ミーティングがあるのでしょうか???
   キョトンc


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谷沢英夫『スウェーデンの少子化対策』日本評論社 2012年 の紹介 

昨日、『家族社会学研究』Vol.25 No.1が送られてきた。

その中で、小生は、谷沢英夫『スウェーデンの少子化対策』日本評論社 について、紹介している。

文献紹介をすればよいところ、最後は、張り切り過ぎて、書評のような形になっている。

 

谷沢氏は、小生のブログをお読みになっていないと思うので、メールで送ることにしよう。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

谷沢英夫『スウェーデンの少子化対策』日本評論社

 本書は、谷沢英夫氏が早稲田大学大学院人間科学研究科博士前期課程において研究し提出した修士論文をベースに出版したものである。

 私はスウェーデンの高齢者ケアを専門にしている。表題のスウェーデンの少子化対策を紹介するに相応しい人間では決してない。もしも検討違いの理解に基づく紹介になっていたとするならば、このような事情であるので、ご寛恕願えれば幸いである。

 まず、章の構成について紹介する。

第1章「スウェーデンの人口転換」と第2章「社会経済変化と女性の社会的地位向上の芽生え」では、1700年代以降の旧(歴史)統計書人口編とスウェーデン中央統計局(SCB)のデータベースを駆使して、スケールの大きな議論が実証的に展開される。圧巻は、何故、スウェーデンの産業革命が他の西欧諸国に遅れて19世紀半ばにスタートしたのかの謎解きである。そのヒントが、既婚女性の就労を禁じた成年被後見人法にあると氏は見る。

第3章「Myrdal夫妻の社会改革案と家族政策の始まり」、第4章「スウェーデンの戦後の出生動向と家族政策」、第5章「男女均等理念が舵取り役をする家族政策」では、前2章のスケールの大きな歴史分析を踏まえて、20世紀のスウェーデンの経済状況と家族政策の関連性が、きめ細かな実証分析により明らかにされている。

第4章では、いわゆるスピード・プレミアムという少子化対策が条件により効果の差が著しいことをエビデンスに基づき見事に実証している。

第5章では、与野党7党の少子化対策、家族政策の異同について審議議事録を手掛かりに明らかにし、さらに同7党の家族政策担当者へのメールサーベイから、家族政策における出生率動向の位置づけの違いを浮き彫りにしている。

最後の第6章「男女共同参画社会への挑戦」では、男女均等と出生動向に関する3つの代表的な実証研究を詳細に紹介した上で、男女均等(平等)理念実現のための長期的戦略として、スウェーデンが、学校教育と成人教育に重点を置いてきたことに注目している。氏は学校教育に焦点を当て、学校教育要綱の男女均等に関する事項を中心に、1962年、1969年、1980年、1994年の4時点で比較分析を行い、69年段階で男女均等理念が反映され、80年、94年と徐々に理念が強化される姿を分かりやすく明らかにしている。

 本書はスウェーデンを含めた北欧研究者や少子化対策研究者、ジェンダー研究者の必読書であるにとどまらず、詳細なデータに基づき縦横無尽に議論を展開すること、その議論に基づき結論を導き出すことが必要不可欠な我々全てが読むべき文献である。

 以上本文献を紹介してきたが、幾つかの注文を最後に記しておきたい。

まず、移民に対する少子化対策や家族政策の効果について今後明らかにしていただきたい。

次に、1975年に制定されたサムボ(sambo)法以後、出生率にどのような変化が生じたのか論じていただきたい。

第3に、児童手当の多子加算やスピード・プレミアムに関して、谷沢氏はどのような評価をしているのか私見をうかがいたい。

第4に、両親保険の所得補償割合は、従前の給与の80%であるが、その補償額に上限があることに言及していただきたい。

                                                       (東京経済大学 西下彰俊)

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