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57歳のご逝去。

彼の訃報は、意外な方から教えてもらった。

現在私が指導中のシニア大学院生である。

 

本来は、彼の先輩研究者からくるはずだが。

逆に、シニア院生の情報キャッチが早かったとも言える。

後で分かったことだが、ハワイの日系人の介護について、

院生は彼と交流していたとのこと。

 

もしかして、ということで奥様からの一斉FBの文面を送って

もらった。<もしかして>である。

 

関西の大学教授である彼と私に接点があるとは想定しにくいから、

もしかしてだったが。

彼とは35年ぐらい前からの知り合いである。

 

彼とは、年賀状のやりとりはしていなかったが、学会や編集委員会

等の会議であえば、ゆっくり話をする関係性はあった。

 

私よりも先に、スウェーデンのリンショーピング大学と関わりを

持っていて、

当時の勤務校の海外研修プログラムに学生を連れてきていたようだ。

 

私がリンショーピング大学留学中に、彼が勤務していた大学の別の

先生達とは、少し交流をした。

もう随分前の論考であるが、リンショーピング市の高齢者福祉政策

の将来ビジョンについて論文を書いている。彼もそのビジョンの

プロジェクトチームに入って?提案をしたそうな。

 

私が2007年に出版した『スウェーデンの高齢者ケア』(新評論)について、

彼が学会誌に書評している。

最近は、共同研究でケアマネジャーの職務意識等のアンケート調査をし、

幾つか論文を連名で書いていたと記憶している。

 

またかなり前から病気を得て、また透析患者さんでもあった。

そうした状況であるにも関わらず、とにかく英語論文を大量にレビューでき、

英語のディスカッションも得意としていた。また、高度な統計分析も詳しい

研究者である。

 

年賀状もやりとりしない浅い関係であるが、彼に関しては割と色々な深い

情報がある。

東京で忍ぶ会があるならば、シニア大学院生と一緒に参加してみたいが、

蜜を避けるために<zoom参加>になりそうだ。

 

すでに、高齢者福祉分野で多くの業績を残しているが、あまりにも若い

旅立ちであった。

先月入院され、14日にご逝去。15日にその事実を知る。

 

ご冥福をお祈りいたします。

 

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