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科研費の審査プロセス

お若い研究者の方が、数人は、このブログを見ておられると仮定して、小生が知っている審査のプロセスについて説明する。

 

審査は、第1段階と第2段階に分かれる。

どちらの段階の審査委員も、ミッション終了後2年後に、インターネットで公開される。

第2段階の審査委員は、各学問領域での超有名人、第1段階は、私のようなものを含むピンキリ教員から構成される。

第1段階の審査は、毎年12月中旬から翌年1月中旬にかけて行われる。

人によって異なるようであるが、だいたい160名分の申請書をウェブ上で、評価する。

 

第2段階の審査は、幾つかの学問分野の集合体である(らしい)。審査は2月中ではないだろうか。経験がないから、さっぱり分からない。

 

今の制度だから、今回採択されたのかもしれないが、第1段階の審査は、修正すべき課題が多いと個人的には思う。

審査員は当然<匿名>で頬かむりをしているが、各申請書は代表者も研究分担者も<個人名>が<モロダシ>でR.

 

客観的に審査するためには、申請者の個人情報を全部<マスキング>すべきだと思う。

過去5年間の業績を書く欄があるが、これも、個人名はふせた方が良いと思う。

 

そうすると、明らかに<下剋上>が頻発するかもしれない。

誰でも知っている大学の教授の申請が不採択になったり、無名の短大講師が<採択>になったりするであろう。

これが、でも本来の姿ではないだろうか。

 

第1段階で、一人の申請書を6名の審査員が5点満点で審査する(実際には、もっと多次元的であるが)。

その6名は、当然お互いに知らない。2年後に、その時期に審査をしていた人物が誰かは分かるが、

ある申請書に対して審査した具体的な6名を突き止めることはできない。

科研費の事務局だけにしか分からない情報だ。

 

第1段階の平均点が、上位からランキングされていく。それに基づいて、第2段階の審査をするのだが、

すでに平均点で序列化されているので、それ序列をひっ繰り返すことは、事実上困難であろう。

あまりに熱心にその序列を変えようとすれば、当該申請について<口利き>しているようになり、あらぬ疑いをかけられるかもしれない。

 

第2段階の審査は、<権威付け>のプロセスではないかと個人的には考える。

 

厚生科学研究費は、小生自身申請した事がないので、全く分からない。

 

今後3年間、10月下旬に申請書を作成しなくてよいのが、最もありがたい。

 

 

 

 

 

 

 

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4月3日(木)のつぶやき

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