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スウェーデンの高齢者ケア、その情報公開の凄さ!

スウェーデン・コミューン・ランスティング連合会(SKL)は、2008年にスウェーデンの高齢者ケアの様々な側面について、コミューンごとのランキングをつけて、公表した。

2007年時点での実績について、5の指標ごとに(要素に分ければ13要素それぞれに)、コミューンごとの操作化された得点と順位が示されている。

インターネット上でも公開し、文献としても販売している。

 

数か月前であるが、

同じく

SKLは、2010年にスウェーデンの高齢者ケアの様々な側面について、コミューンごとのランキングをつけて、公表した。

インターネット上でも公開し、文献としても販売している。

2009年時点での実績について、各指標ごとに、操作化された得点がコミューンごとに示されている。

 

SKLは、スウェーデン全国21のランスティング(リージョン2つを含む)と全国290のコミューンが共同出資して組織した研究所であるが、各地方自治体に対し、大きなパワーを発揮している。

一度高齢者ケアの情報公開のフォーマットを決めたら、そのままのフォーマットで、最新の情報を提供していくことになるのが一般的だが、

スウェーデンは違う。

少なくともSKLは違う。

 

2008年の情報公開では、客観的な項目がトータル13項目であったが、

今回の2010年の情報公開では、全ての項目が前回と異なる。総取り換えである。

ならば、報告書のタイトルを変えてしまってもいいのではないか、と突っ込みたくなるような

<大転換>である。

項目数は、介護の付いた特別住宅について7項目、ホームヘルプサービスについて5項目と、前回同様であるが、

今回は、ほぼ全て、<利用者評価>であり、サービスを構成する各側面について、得点化し、ランキングをつけている。

スウェーデン中が、各コミューンの顧客満足度レベルを知ることとなるわけで、前回に比べて、相当刺激的な<情報公開>となる。

スウェーデンの高齢者ケアには問題点も多いが、

こうした目が覚めるような<情報公開>を企てていくこの姿勢は、ブラボー!である。

この情報公開のプロジェクトを一手に引き受けているのが、お若い女性の研究員で、

昨年2月に会ってきた。

お話の仕方自身意欲的で、ディスカッション好きで、とってもチャーミングな方でした。

その方の上司は、メタボな気さくなおじさんである。

 

その時のスリーショットの写真も、パソコンの中にうずもれているので、

近いうちに<情報公開>してみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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