salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

店員さんに言うのが恥ずかしい。

2007-12-01 11:31:05 | 本・雑誌
夕べ更新した記事ですが
布団に入ってから思い返して、気になったことが。

この本、書店で注文するの、恥ずかしい(笑)。


「あの、探している本があるんですけど」
店員
「はい。なんでしょう」

「雨の日にカサもささずにトレンチコートの
えりを立ててバラの花を抱えて
青春の影を歌いながら
悪かった。やっぱり俺…。
って言ってむかえに来てほしい…」
店員
「…はい?」

「っていう本なんですけど…」
店員
「はあ…」

ってなことを想像したら
可笑しくて、眠れなくなった
って話です(笑)。

下手したら告白ですよ、これじゃ。
寿限無寿限無…みたいだし。

そこでおススメするのは
書店の検索機で検索したものを
プリントアウトしたものをレジに持っていくか
タイトルをメモ書きして渡すか
はたまたネットで買うか…

余計なお世話ですけどね。

どうしてもそれだけ言いたくて
珍しくスピード更新です。

本の感想・イヤ~、参っちゃったな、このタイトル

2007-12-01 01:45:29 | 本・雑誌
今日紹介したい本、
私はまず、タイトルにやられちゃった感じです。

本の内容は、なんというか、キャッチコピーがいっぱい並んだ本、
というんでしょうか。
著者は、イチハラヒロコさんという方。
肩書きは、ええと、デザイナー? 

Wikipediaによりますと、現代美術アーティスト、だそうです。

誰もが自分や他人に対して
心の中でつっこんでいそうな言葉、つぶやきを
写植文字で表現した、作品集です…。
わかりにくい説明ですね。

とにかく読んで、いや、見てほしい!

ひとつひとつの作品(コピー)が
鋭くて毒もあって情けもあって
大口開けて「ガハハ!」と笑ったあとに
思わず涙ぐんじゃいそうなつぶやきだらけ。

あ、そうそう、ここで肝心なタイトル発表!

『雨の夜に
カサもささずに
トレンチコートの
えりを立てて
バラの花を抱えて
青春の影を
歌いながら
「悪かった。
やっぱり俺…。」
って言って
むかえに来てほしい。』

っていうタイトルの本です。

(発行・アリアドネ企画 発売・三修社)

どうよどうよ、このセンス!!
圧倒されたよ、私は。
簡潔に、わかりやすくなんて発想は
どっか行っちまえ、って感じ。
好きですね、こういうの。

1ページに1作品、ページをくくる指が止まらない。
笑ってキュンとして、なんだか元気になれます。
忙しくて小説とか読めないとき、
ストレスたまっているとき、
うってつけの本です。

タイトルとは反対に、作品の言葉は短く
だからこそ、そのウラにあるものだとか
自分の中にある漠然としたものなんかが
引っ張り出される感じもして、おもしろい。
刺激的でもある。

巻末の、イチハラさんがファンだという
吉川晃司さんとの対談では
(司会はカメラマンのハービー山口さん)
イチハラさんの素朴な人柄も感じました。

だからこそ出てくる言葉、なんだろうなあ。

イチハラさんのことは、春頃に行った
「活版再生展」で知って、本を探してたんだけど
書店で探すの苦労しました。
たいていの書店では、「取り寄せ」です。

それでも1冊、手元に置きたい本です。