salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

信じることの幸せ

2009-12-24 22:06:02 | 出来事
クリスマスイブ、ただいま夜の10時過ぎ。

我が家は、チキンとケーキを食べ
ひよこは、サンタさん宛ての手紙を
枕元のクリスマスブーツに入れ
ぴよぴよは、いつもと変わらず
スヤスヤ、夢のなか。

大人はここからもう一仕事、サンタの準備。


数日前の新聞に、こんな記事が。

「本当のことを教えて。サンタクロースはいますか?」

19世紀にアメリカの新聞社に届いた、8歳の少女からの手紙。
新聞社は社説で答えたそう。

「サンタはいるよ。愛や思いやりの心があるように」

「サンタがいなかったら、子どもらしい心も、
詩を楽しむ心も、人を好きになる心もなくなってしまう」

「真実は子どもにも大人の目にも見えないものなんだよ」

少女はのちに教師となり
恵まれない子どもたちの救済に尽くしたそう。

私も子どもに聞かれれば、「サンタはいるよ」と
気軽に答える。
「いる」と信じたほうが、楽しいから。

子ども時代のクリスマスは、なんの憂いもなく
ワクワクした気分で過ごしてほしいし
見えないものを信じる気持ちを育てることは
この先、大きくなってから
きっと本人の力になると思うから。

信じることが大切なものって、形のないものばかりでしょ。


けれどそのことを伝えるのは、なかなか難しい。

この社説の言葉は、大人の私が読んでも、心から納得です。

「いるよ」と書く勇気、大人としての責任。


そして今日の新聞、ブラジルでは
こんなクリスマスの事業があるそう。

貧困などでプレゼントをもらえない子どもたちが
サンタ宛の手紙を郵便局に送る。
そして職員が読み、希望のプレゼントごとに分類。
市民でサンタになりたい人は、郵便局で手紙を選び
プレゼントを持ち込めば、無料で配達される。
送り主は「サンタ」として。

去年は100万通の手紙が届き、46万通が採用。
プレゼントは届かない子にも、サンタからの手紙は届くという。

希望のプレゼントは、おもちゃや服、食べ物など。
「お父さんに仕事をください」というのもあるそう。

こちらの子どもたちは、もしかしたら
サンタクロースの存在を信じるというより
もっと現実的で、切実な思いなのだろうね。

けれど、その子たちの思いに自主的に答える人々が
こんなにたくさんいる。
信じる気持ちを育てる、クリスマスならではの優しさ。


信じることで幸せになれるかどうか、わからないことは
成長するにつれ、イヤでも知るでしょう。

だけどその前に、信じることの大切さ、
信じることで備わる力を
子どもたちは、まずは身をもって覚えてほしい。

我が家の子たちは、といえば
ぴよぴよは1歳だから、クリスマスもサンタも
まだまだ関係ないけれど
4歳のひよこは、12月に入った頃
「ねえ、サンタって人間がやっているんでしょ?」
と言い出した。
ドキッとしたけれど、様子を見ていると
とりあえずまだサンタを信じている。
「今日はワクワクするねー、早く夜になればいいのにー」と
朝から言いながら、ケーキを作り、サンタさんに手紙。

「サンタさんへ きょうはぷれぜんとくばるのがんばってね」

今は、それでいいと思う。



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