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大阪府高槻市内の小学生が見学にやってきた。
始めて和牛(黒毛和種)を見た子供たちばかりであった。
始めは一瞬、たじろぎ気味であった。
牛はどんなものを食べて、大きな肥育牛になるかなどを説明したことで、彼らの興味は牛に餌を与えることであった。
乾草を一つかみほど持たせて、それぞれの牛に与えるように促すと、おそるおそる牛に近付き、身体はのけぞっているが腕だけを差し出すという仕草が、滑稽である。
それでも、牛が乾草をくわえると、「食べた!」と一斉に興奮する。
と同時に、牛に親近感が湧いてきたようで、何とか全部を喰わせようと真剣になる。
ほぼ食い終わる頃には、おっかなさも無くなる。
次には手を差し伸べて、牛を触ってみようとする子供が現れると、一斉にそのまねを始める。
牛に触れたことで、さらに興奮状態となる。
生まれて初めて、牛たちと戯れた経験は、彼らにとって生涯忘れることのない出来事となったはずである。
彼らが成人した暁には、和牛に関心を持ってくれればと期待感が過ぎる。
そして、ふと思うことがある。
ブログを書き始めた当時の角や耳や目などの話を、今はやりの食育教育の一環として、子供たちに話してやりたいと。
しかし、現実はなかなかその時間が取れそうにないのがジレンマでもある。
自分よりも大きな生き物に触れたり餌をやったり…。
小学校ならずとも、
そんな経験をする機会はなかなか得られないですね。
大人になってからよりも小さい内の方がその印象はより鮮明に残るのではないかと想像します。
さて、
これだけ畜産の盛んな八重山ですが、
地元の農業高校の畜産科の志望者数は定員の約半分と厳しい状況の様です。
しかしその一方で、
八重山諸島のひとつである黒島では、
恒例の牛祭が先週の日曜日に行われ大変盛況だったとのニュースもあります。
15周年という事で、
例年1頭しか当たらない抽選(牛祭の目玉賞品!もちろん観光客は持ち帰る事が出来ないので買い取るそうですが…)も今年は2頭だったとか。
自分もまるっきり縁のない世界から畜産に携わる様になった人間ですが、
この牛祭を見たり、
師匠の牧場見学に来た小学生達の誰かが畜産に積極的に関わってくれる事を願っています。
(^^ゞ