牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

新たなファクタで枝肉を評価する

2009-02-20 23:50:46 | 枝肉


牛肉の美味しさは牛肉に含まれる脂肪酸の一つであるオレイン酸の量が深く関わっていると言われている。
このオレイン酸については、先に開催された鳥取全共でも話題になった。
今朝の日本農業新聞によると、長野県ではオレイン酸量とBMS値に一定のランクを設定して、その条件を満たしていれば、美味しい牛肉として認定すると言うものがあった。
また同新聞では、全国和牛登録協会の現場検定調査委員会関連記事中でも、オレイン酸に関する記事があった。
牛肉の味、とくにその美味しさにはオレイン酸やグルタミン酸濃度が深く関わっているなどが関係者により、科学的に究明されてきた。
これらを枝肉段階で測定できることも実現し、その結果を基に自信を持って消費者に美味しい牛肉が提供できるとして、食肉業界でも話題になっているようである。
今後の肥育生産者にとっては、オレイン酸濃度を高めるための技術構築が要求されよう。
サシ偏重の業界であるが、これらの新たな評価が加味され、究極的な高度のサシに依存しなくても、美味しい牛肉の生産が可能となれば、コスト低減に繋がる可能性をオレイン酸により、見いだせるかも知れない。
但し、その脂肪酸を得るために、穀類依存度の高い肥育が必要とされれば、なにをかいわんかや。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿