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朝から牛らがやたらに鳴いている。
断水であった。
山間の沢に直径と高さが1mのコンクリート製円筒形土管に直径15cmの塩ビパイプ部で流れを誘導して溜め、そこから直径10cmのパイプによって約2kmの当センターの貯水槽へ送水して溜めて、それぞれの畜舎で牛用の飲料水としている。
台風2号の影響から大雨警報が発令されるほどの豪雨のため、沢が増水し塩ビパイプが石やゴミで詰まって貯水槽が干上がってしまっていた。
早速に沢を見回り、塩ビパイプの取り入れ口を掃除すると、土管からは勢いよく水がオーパし始めた。
同時に土管からは順調にパイプを通して送水し始める。
しかし、牛らがウォーターカップで飲めるようになるまで、約半日間を要した。
写真は、断水のためにほとんどの牛がウォーターカップの水の出を鳴きながら覗き込んでいる様子である。
今年は、冬は大雪のために杉が倒伏して、この水を止め、今度は起き始めたばかりの台風がらみの豪雨が水を止めるなど、牛らには水難の多き年になりそうである。
一方で、口蹄疫の影響で種付けがストップしていた鹿児島、宮崎、大分、熊本の南九州の子牛せりでは、年末年始にかけて出荷できる子牛がいません。素牛の値がどうなるか見当もつかないです。