牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

低温時の水管理

2011-01-19 23:18:13 | 牛の管理
最近のように厳しい低温が持続状態になれば、前述したようにウォーターカップの管理も大変である。
当方では、水源を山間のわき水を利用していることから、ウォーターカップが設置されている畜舎では、舎内の4隅のウォーターカップの直下にドレンホース(写真上)を設けて夕方になれば、僅かずつ垂れ流しして凍結を予防しているが、それでも早くて午前10頃までは断水状態である。





今回の降雪では、牛らの運動場でも約30cmの積雪となった。
南国育ちだけに屋内での時間を多くとるであろうと思っていたが、牛らは太陽の日差しとともに雪中に出て難なく過ごしている。
北海道では、降雪時にホルスタインや羊などを雪中行軍させて、体力増進や蹄の病気を予防させている映像を見かけることがある。
以前筆者も運動場の雪上で昼寝している繁殖牛を見かけたことがあるが、牛らは意外と雪の低温などは然したることではないのかもしれない。
そのようなことを考慮すれば、冬季に降雪を体験させることは家畜らには、健康増進につながるもの考えられる。
しかしながら、肥育牛の場合は、寒冷時の体温調節維持には、通常時より必要以上の栄養補給が必要となり、飼料効率は低下しているはずである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿