牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

鋏で削蹄する

2008-04-18 19:57:22 | 牛の躯
肥育牛の蹄(爪)は良く伸びる。伸びた爪は間髪入れないで削蹄(爪切り)しなければ、体調不調を来す。その結果、目算したとおりの体重までに至らない。高価で導入する子牛に、削蹄を見逃したために欠損に至るなどは、当初から肥育を手掛けること事態、間違いである。
さて、肥育牛の削蹄は、育成牛であれば意外と容易いが、体重が大きくなったり、恐がりの牛などは、かなり苦労する。重労働での作業となる。本来削蹄用の鎌で削るのが一般的である。四肢を持ち上げて保定するなど、かなりの経験が無ければ、その分、難儀する。
そこで、足を持ち上げず、立たせたままで削蹄する方法を取っている肥育センターがある。専用の鋏による削蹄である。鎌による削蹄ほど正確には出来ないが、肥育牛には、何ら問題ない方法である。写真の鋏が削蹄専用である。


伸びすぎた去勢肥育牛の蹄


専用鋏で削蹄する。


削蹄が仕上がった蹄。


削蹄で切り落とした伸びていた蹄。


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4 コメント

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鋏で削蹄 (河野道治)
2009-10-16 14:48:44
三枚目の写真の切り方では四枚目の形にはなりません。四枚目の形にするにはどうしたらいいかが肝心でしょう。肥育牛には、何ら問題ない方法であっても,もし蹴れたら打撲では済まず,人は深い切り傷を覚悟しなければならない。説明不足ではないですか?
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鋏で削蹄 (河野道治)
2009-10-16 14:57:41
三枚目の写真では四枚目の形にならない。四枚目の形にするにはどうしたらいいかが肝心ではないですか。肥育牛には、何ら問題ない方法であったとしても,人が蹴られたら深い傷を覚悟しなければならない。切り口の角を落とす方法を書くのが親切でしょう。(前回のコメントの書き方を間違えてしまいました。済みません。届いているなら差し替えてください)
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河野道治さんへ (kuroiusi)
2009-10-16 17:56:01
3枚目の写真と4枚目の写真は同じ蹄ではありません。
削蹄の技術法を紹介したのではなく、簡便な削蹄法があると紹介しました。
通常房内で牛と人はめったに同室することはなく、蹄が鋭敏だから人や牛に怪我させるという例は、経験したことはありません。
とくに、肥育牛の場合は、性格も温順で始めて食欲もあり、良い結果に繋がります。
先ず蹴る様な牛に育てないことが、牛には親切ではないでしょうか。
3枚目のは、やや立ち蹄であることは認めますが、月数が経てば、むしろ良い形になります。
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削蹄道具について (匿名でお願いします)
2015-12-29 10:47:44
本サイト掲載のはさみを購入するにはどうすればいいでしょうかまた金額はどのくらいするものでしょうか
よろしくお願いいたします。。
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