生後月齢10.5ヵ月の雌子牛群である。
除角した如く、何れも短い角である。
何故角が短くなったかは、確たる原因は判っていないが、栄養環境と性別が雌であるなどが拘わっていると判断している。
以前、発育時の角は、その伸びに勢いがあることで発育速度も高いと記述したが、この様に角の伸びない雌牛は、確かに増体がやや鈍く、DG0.6程度で月齢的に若干小さい。
子牛育成時の摂取栄養量が不足したことが考えられる。
この様な素牛は、肥育しても、精々600kg未満と言うことになる。
肉質については、今の時点の腹作りに懸かっていると判断している。
育成時の栄養管理が如何に重要であるかがわかる。
この様な素牛について、肥育成績が気がかりであるが、20ヵ月後には報告できると思っている。
…は、
その角の短さに特徴があったと聞きます。
前述したひらりも非常に角が短く、
平茂系の特徴が良く出ているものと考えていました。
15年生まれなので、
もうこれ以上は伸びないであろう彼女の角はおそらく20センチ以下かと思われます。
今度計ってみます。
同期の牛はもちろん、
16・17年生まれの牛達と比べてもダントツの短さ。
2歳下の全兄弟(姉妹?)のかつみも似た様に角が短く、
この2頭の母であるまきみはと言えば…
導入時に既に除角されていてどんな角だったのか全然わかりません。
ひょっとしたら母の特徴を受け継いだのかもしれませんが、
それを知る術はないですね。
3日前に一頭の母牛がサヤ抜けを…。
我が牧場でも一二を争う角美人だったのに残念です。
写真を撮っておくべきでした。
黒くて細目のその角は、
左右対象で素直な美しいラインを描き上方向に伸びていました…。
さて、
「成長不良の子は角ばっか伸びて体が大きくならん」
とのぼやきを聞いた事もありますが、
どうなのでしょうね?
角の長さよりも、
ストレスのワッカがつかないかどうかの方ばかり気にしていました。
f^_^;
(^^ゞ
20㎝ジャストでした。
三 (/ ^^)/
そして、除角の競合試験を最初に手掛けた時の関係者の一人でした。
繁殖用育成雌牛を群飼いするには、餌を制限するため、強い牛が濃厚飼料を占有するため、弱い牛ほど栄養状態が悪化します。
それを平均して摂取させる方法として、63年除角を試み、それは成功しました。
それ以来、その施設では、現在も生後1月以内に電気やガス除角器で除角しています。
綺麗に除角出来て、無角牛のようです。
しかし、成畜になれば、こめかみから項にかけて細くなり、貫禄もなくなり黒毛和種の頭部のイメージが損なわれているような気がします。
餌を制限する牛については、除角も止む無しかと考えています。
仰る通り、雌牛は性格が荒く、発情時や分娩直後などは、角の存在がおっかないこともままあります。
現在は、ほぼ肥育のみに携わっているため、角のメリットばかり気にしています。
そこら辺まで説明すべきでした。
ご指摘有難うございました。