牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

複雑な配合でなくても

2008-05-22 19:31:33 | 牛の餌



肥育牛用配合飼料は複雑なほど成績が良いのであろうか。
人でも牛でも、多種多様な食物を摂取した方が、あらゆる栄養分やミネラル或いはビタミン類が取れるので、身体に良いとされ、その様な指導を受けてきた。
人なら100歳も長生きするからさもないことである。
しかし肥育牛の場合は、僅かに生後30ヵ月で出荷するため、それらを神経質に取りざたする必要はないと考える。
現実に、メーズと大麦60%・フスマ30%・大豆粕5%・米ぬか5%・タンカル等1%の単純な仕上げ配合で肥育を実施している箇所もある。
肥育成績は、A-4以上の上物率は50%程度であるという。

肥育センターなどでは、ある物質を与えることで、肉のきめ締まりや色や光沢が良くなったり、不飽和脂肪酸の蓄積量を多くするなどの効果を期待して、数多くの単味飼料を加えて配合している例が一般的で、むしろ神経質な感もある。
一方最近の穀物相場の高騰により、むしろ単純な配合より、安価な単味を数多く用いる方が得策なのかもしれない。

牛の肥育は、如何に飼料を食い込んでくれるかが、最大のポイントなのである。


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