牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

冬場の見回り

2010-02-09 17:50:14 | 牛の管理



今冬は、積雪がなく凌ぎやすいと感じていたところ、日曜日には15cmの積雪となり、朝夕は車道がアイスバーンとなった。
畜舎も水が凍てついて昼前には牛らがモーモー泣き出したが、午後1時頃には出水した。
昨日の朝夕は-5℃以下に下がった。
その凍ても、今朝になって気温が上りだし昼間は15℃まで気温が上昇し、周りの降雪も日陰のみになった。
陽射しを求めて牛らも屋外に出たり、運動スペースのない箇所では柵の隙間から頭部を外に出して陽射しを求めている。
寒風を避けるために畜舎の周りを囲んでいるために、牛舎内が薄暗くなっている。
牛らの体調を見回るが、完全には目が届かない。
この様な時は、陽気の良い時期より見回りを入念にする必要がある。
V/A欠乏症や尿石症などはそのタイミング次第では大事になりかねない。
牛らを守るための処置が事故を招くなどは本末転倒である。
家畜化された牛らは、事故や病気から自らを守ることが出来なくなった。
家畜化した人間がそれに変わる配慮を怠ってはならない。


最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どうして? (和平)
2010-02-09 22:06:03
家畜化した人間が何故、配慮しなければならないのですか?病気・事故が発生するのは牛に無理をさせているだけです。人を家畜化と考えるのはkuroiusiさんの驕りだと思います。最近、コメが少ないのは客観的な見方が少ない無いからでは?野村さんのボヤキは愛嬌があるけど、偏った意見は進歩しません。牛飼いがやる気がでるコラムを期待しています。もしかしてネタ切れですか?
返信する
そうとは書いていないですよ (立松)
2010-02-10 06:20:43
牛を家畜にしたのは人間であり、管理不十分に由来する失意は人のせいであるから、よく観察し目的とする仕上げに努力することは大事である。
と至極当たり前な事をわかりやすい事例を基に説明していると私ならかんじるんですが?

どこかちがいますかね?
返信する
今後の戦略 (Mac)
2010-02-10 07:28:53
先週、8000頭(F1)飼養の牧場を見学した。一棟400頭の20連棟が山上に覆い被さっている状態だった。家畜化された牛が元気よく肥育されている。多分、V/Aレベルが高く給餌設計されていると思われる。一頭当たりの成績を向上させれば売り上げ金額は頭数が減っても維持出来るのではないかと考える。今後、日本の畜産は規模より内容重視にシフトしなければ利益計上出来ない。世の中、必ず表裏があり補填金交付を目的に多頭化にしているとすればこの限りでない。kuroiusiさんの文面も何かの思いがあり家畜化の表現になったのでは?コラムファンの方々表裏を考えて下さい。
返信する
Unknown (午後ティー)
2010-02-10 10:15:28
表裏とわ!?
返信する
表裏の解釈 (Mac)
2010-02-10 15:27:53
世の中、表と裏があり行動も考えて方もプラスとマイナスがあると思います。飼養管理を徹底すれば成績は上がるが人件費がかかる、人件費を抑えれば病気・事故がふえる。厳しい畜産業界を生き抜くには規模拡大してコストを下げるのがいいのか?縮小して成績を上げるのがいいのか?結果は表裏。ハイリスク&ハイリターン、枝肉重量を求めれば締まりが悪く、サシを求めれば事故が多く、一長一短です。kuroiusiさんも牛を見回りながら考えられる事が多いと思います。最近、思うのがリーズナブルな価格帯が売れています。マック・ユニクロなど高収益を上げている。本当に高級牛肉はニーズにあっているのか心配しています。何千頭も牛を飼養して結果はなにがあるのだろうか?補填金を交付して無駄でないのだろうか?
返信する

コメントを投稿