新聞によると、平成21年度産地別黒毛和種の子牛市場毎の上場頭数ランキングが掲載されている。
北海道は目を見張る勢いの躍進ぶりである。
噂通り、競走馬の生産牧場や酪農牧場が黒毛和種の繁殖に経営転換しているための増頭であり、日本一の和牛産地になるは、そう遠くではないであろう。
増減率で北海道の2地域では19~21%の伸びであり、他地域では精々数%に過ぎない。
また、セリ価格については、これまでになく、全国的に平均化されている。
兵庫県や岐阜県が上位を占め、継いで宮崎県が高い平均セリ価格を示している。
これらの産地からは、但馬系の素牛の需要が高く、肉質系が取り合いになっているようである。
血統的には、肉質系と増体型からなり、全国何処から素牛を導入しても遜色が無くなった感がある。
平均上場価格は33~45万円の枠の中に入っており、優れた素牛は50~60万円で何処の市場でも同様の傾向である。
宮崎中央市場などは、全国からの購買者で賑わうために、平均価格を押し上げているようである。
賢い素牛の導入法は、平均価格の低い市場で、市場平均価格より多少高いレベルを入手するのが賢い導入法であると判断している。