この絵は、有る大学の玄関ホールに飾られているもので、早坂貴代史作「新緑萌える」という力作である。
絵の素晴らしさもあって、絵画に出てくる牛たちは、牧歌的で、放牧風景がリアルに描かれている。
いつもは牛たちに囲まれていても、油絵などに描かれている牛たちには、ニュアンスは異なるが、心惹かれるものがある。
この絵を見ていると、牛は牧畜であるという本来の牛社会を意図されて描かれている絵であり、日頃牛に関わっている作者の作品であろうことが伺える。
だから描かれた牛たちにも親近感が湧いてくるのかも知れない。
汗まみれであっても、相場が気掛かりでも、あくせく働く合間に、この様な素晴らしい文化に触れて観ることで、牛飼いならではのひとときの喜びを、ひしひしと味わえることになる。