牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

子牛価格の低迷

2009-05-17 23:36:11 | 素牛


八重山市場5月セリの子牛相場が金曜日の新聞に掲載されていた。
総平均価格が、28万円で依然厳しい相場が持続している。
この市場に出荷している和牛生産者から、セリ価格が今一であったとコメントを頂戴した。
通常購買者は、①子牛の瑕疵を含めた健康状態、②発育状態、③生後月齢、④血統、⑤体型の良否、⑥産次、⑦生産者の育成実績などを寸時に判断してセリに挑んでいる。
中でも、敬遠したくなるのが、発育に問題があり体幅に欠ける子牛、9産次以降の子牛、生後220日令以前と300日令以上の子牛、体重220kg以下と300kg以上の子牛、血統では3~4代祖の種雄牛の能力が把握されていない場合などを重視している。
産次については、8産次以上については、その肥育成績が右下がりであること、父牛については、常に上物を産出する優れたものの他、新米種雄牛に着目している。
年々優れた種雄牛がデビューしている傾向にあるためである。
子牛生産者は、購買者の目を盗み、これらの条件に叶う子牛生産であれば、厳しい相場ではあるが、次第に納得のいく結果が得られるはずである。
現状でも、良い子牛は、それ相応の高値で競り落とされている。
その様な子牛の高値条件が、如何なるものかを把握するかにかかっているとも言える。