小学生2年生の学外授業は地元施設を探検するというもので、5名の生徒が当センターを引率の父兄代表1人で訪れた。
聞いたことをメモると言うので、事務室で対応した。
一人ずつ、習ってきたであろう挨拶をしてくれた後、8項目の質問を一人ずつ手分けして聞いてきた。
全員がB4のコピー用紙に罫線で等分に区切った中に、質問内容と回答を記録するスペースを拵えて、メモる用意が出来ていた。
私の回答を、メモっては消し、メモっては消しながら真剣である。
学校へ帰ったら調べたことを発表することになっているらしい。
まだ2年生のことで、多くを話しても理解やメモがし難いようであった。
質問が終わったら、2~3の牛舎を案内することにした。
5名の内、始めて牛を見た生徒は4名であった。
驚いたことに、始めて牛を見た生徒らはいきなり「こわい!」であった。
経験のある生徒は牛に触りたいという。
座って近付いたら触れるよというと、気持ちいいわと頭部を触り回す。
すると、もう一人の生徒も興味を持ち始めた。
子牛の前ではそれでも、やや後ろに下がり気味でも舎内をついて回った。
ところが、仕上げ舎では、3名の生徒が、怖いといきなり逃げ出してしまった。
二人は、800kgぐらいの牛に触ろうと必至である。
この状況を見て、自宅に牛や家畜がいれば、抵抗はないのであろうが、無理もないことだと苦笑いであった。
最後に、「うしさんのかお」のレジメを全員に渡しながら、「学校やお家のお父さんお母さんと一緒に見て、内容を教えて貰ってください」と私の思いを託した次第である。
地元の子供たちの来訪は初めてであったが、願わくば高学年の見学会が増えることを大いに期待したいものである。