goo blog サービス終了のお知らせ 

牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

繁殖雌牛の育成(7)

2009-04-10 00:01:28 | 雌牛


繁殖用子牛について、導入から育成中に行うことが様々ある。
先ず、①各種予防接種を行う。②導入したら移動報告を行う。③任意で家畜共済などに加入する。④除角する。⑤鼻環を装着する。⑥矯角をする。⑦引き運動をする。⑧日光浴をさせる。⑨手入れをする。⑩削蹄を定期的に行う。⑪調教をする。⑫種付けを行う。⑬登録検査を受けるなど、拾い上げるときりがない。
これらの一つひとつ全てを行う必要があるかないかは、それぞれの畜主が判断して実施すべき内容である。
その中で子牛の導入以降不可欠なのが、①②③⑨⑩⑫⑬位いなものである。
ただ、畜主の飼養規模や従事者の数や年齢等、施設の内容等によっては、④除角や⑤鼻環装着などは必要なケースもあろう。
除角して、さらに矯角とは矛盾しているが、除角しなければ矯角も視野にあることから羅列した。
次回から、これらの一つひとつについて、記述する。

繁殖雌牛の育成(6)

2009-04-08 00:31:46 | 雌牛


餌の給与上留意すべきことがある。
反芻動物である牛の特性を考える上で、栄養だけを考慮に入れることは、大変危険なことがある。
牛などは外敵に襲われる恐れがあるから、草を食べられる時に一気に食べて、安全な場所に移動して休息を取りながら、食べたものを口内に戻して、噛み砕いて唾液とともに飲み込むという習性があり、この噛み戻す行為を反芻と言い、反芻を行う動物を反芻動物と呼ばれている。
反芻動物の胃は、4つの胃から成り、草などを一度に多量を食い溜めするために第一胃(ルーメン)は100リットルを越す大きさが有る。
単胃の動物は胃酸の働きによって食べ物を消化させるが、反芻動物の場合は、その吸収の仕方が異なる。
草など飼料を分解吸収させるために、ルーメン内には、微生物や細菌や原虫などが数多く住み着いていて、これらが発酵によって飼料を分解して消化し易くする。
反芻によって唾液とともにルーメン内に戻された飼料は、体内温度で適温となり、さらに微生物等の発酵を盛んにする。
ルーメン内発酵によって、飼料中の蛋白質や炭水化物はアミノ酸などに分解変換されるが、これらの成分は、単胃動物では胃内で吸収されるが、反芻動物は第4胃や小腸で胃酸や消化酵素の分解を受けて小腸から吸収される。
また、ルーメンでは、飼料中のブドウ糖をもとに微生物によって出来た牛のエネルギー源である揮発性脂肪酸(VFA)を胃壁から吸収して栄養成分としている。
牛における飼料成分の消化は、概略以上の通りであるが、ルーメン内微生物などの発酵を阻害するような飼料給与により、急死などの取り返しのつかない結果を招くことが多々ある。
それは、ルーメン内のPH異常、とくに強酸性になり食滞つまりルーメンアシドーシスに罹ることである。
PHを中性に保持する粗飼料主体では、VFAは酢酸や酪酸が多く作られるが、穀類中心の給与となれば、ルーメン内が酸性となり、酢酸の代わりにプロピオン酸と乳酸が作られる。
プロピオン酸は肥育では有効な酸であるが、乳酸は酸性がかなり強いため、乳酸の増産はルーメン内も酸性が異常に強くなる。
その乳酸が増加する主な原因に、穀類の多給がある。
肥育牛の場合は、穀類の多給は避けられないが、肥育では、初期から異常な乳酸の発生を避けるために、最低でも乾物中の10%以上を粗飼料給与でまかなうとともに、飼料の給与量を急激に増加させない方法が取られているために、乳酸の弊害を抑えている。
但し、それらを完全に行わないケースでは、慢性的にルーメン内の酸性化が起きて、食欲不振などを起こしている。
牛を飼う上で、とくに濃厚飼料の種類や給与量を急激に替えることも、ルーメン内を酸性化させる原因となり、微生物などの減少や大方が死滅するため、食滞や胃炎などを引き起こし、細菌が血管に侵入することで、肝膿瘍などにも繋がることになりかねないのである。


繁殖雌牛の育成(5)

2009-04-04 13:48:03 | 雌牛


牛を飼うからには、役に立つ教本を身近に置くと便利である。
この様な技術本は、飼養技術に関する中身が日進月歩の如く進歩するために、少なくとも10年間隔で更新されたものを身近に置いて、参考にすることが何かと役に立つ。
最近発行の冊子が有る。それは日本飼養標準 肉用牛 (2008年版)で、平成21年3月25日に発行された。
以前のものより、肉用牛を飼養するための諸々の説明が詳細に記されている。
この一冊を身近に置くことで、牛に必要な栄養分やミネラル・ビタミン類や飼料成分表など餌に関する全てが理解できる。
本書では、枝肉評価や、疾患などの詳細も掲載されており、諸に牛飼いの目安となっている。
飼養標準に関する留意点なども詳細に記されている。
以前は、肥育牛に関しては、発育段階の体重毎の蛋白質や養分総量などを参考に、畜舎廻りにある粗飼料や濃厚飼料を当誌巻末にある飼料成分表を基に飼料計算して給与量を検討していたに過ぎなかった。
新版によると、総じて、頁数も増えて牛飼いの手引き書的になっている。
また、巻末にソフト(養分要求量計算プログラム)CD-ROMが添付されていて、個々の単味飼料の給与量を入力することで総量が計算でき、電卓を叩く必要がなく便利になっている。
牛飼い諸氏にも、是非本書を一冊入手して、健康的で効率の高い牛飼いを実践するための参考とされればと紹介した次第である。
本稿は繁殖雌牛の育成がテーマであるが、雌牛についても、生時から妊娠、授乳中の飼料設定が掲載されており、繁殖雌牛の育成の力強い手引き書になるはずである。
勿論、繁殖雌牛の日常管理と妊娠分娩や肥育についても同様である。
但し、子牛の飼い方に関しては、肥育現場が欲する飼い方であるかは、その肥育場での肥育法の違いにより、飼養標準が100%だとは言い難い面はある。
それは、研究機関などによる様々な実験結果がその基準となっているからである。
筆者もその関係機関に籍を置いた経験者であるが、子牛の育成や肥育レベルが実際の産業現場とは、かなり異なっているからである。
願わくば、これらの現場のデータが取り入れられていれば、より信頼性の高いものになったのではないかが筆者の感想である。

本紙は、中央畜産会が発行している。価格は1冊3,500円。
近くの畜産振興協会などで注文を受けている。


4月2日早朝、全国的に精液が供用され著名な勝忠平号が、急死したことをコメンターから知らされた。
平茂勝号の跡継ぎとして期待されていた種雄牛であった。
勝忠平号の功績を讃えるとともに、貢献に感謝し、冥福を祈る次第である。



繁殖雌牛の育成(4)

2009-04-02 23:17:40 | 雌牛



繁殖用の子牛を育成するには、牛の体調を最優先として、牛本来の特長を生かした飼い方が正常な飼育法である。
その最大の特長は、反芻動物であると言うことであり、そのために「牛は草で育てよ」の格言通りに良質な粗飼料を主として育成することにより、順調な体成熟が可能となる。
それにより、体内の微生物、酵素、ミネラル、ビタミン類、ホルモン分泌などが正常に作用する。
このことによって、順調な発育や妊娠をものにすることが出来る。
良質の乾草やヘイレージを飽食させた上で、飼養標準にある雌牛の体重別に示されている可消化養分総量(TDN)、粗蛋白質(CP)、乾物量(DM)、可消化エネルギー(DE)、ミネラルなどが満たされるだけの配合飼料を補足する。
写真は、手作り連動スタンチョンを利用した育成中の雌牛群に、イタリアンライグラスなどのヘイレージを子牛の時から飽食させている様子であるが、このようにヘイレージを多量に摂取させることにより、カルシューム・リン・マグネシュームなどの無機物(ミネラル)等も確保されるが、粗飼料が良質であるほど蛋白質などは摂取過多と成りやすいが、飼養標準はあくまで、目安であって、個々の牛の消化能力には個体差もあるために、差ほど弊害になることはないようである。
その結果が、前回の雌子牛の良好な発育ぶりに繋がっている。
配合飼料で増体しているのではなく、ヘイレージ効果により腹容が豊となり、理想的な発育状態となっている。


繁殖雌牛の育成(3)

2009-03-30 17:19:47 | 雌牛



初種付けは330~350kgを目安にする。
始めて繁殖育成牛を育てる場合、どの月令に至ったら初種付けを行えばよいかが判らないケースは多いのではないだろうか。
初種付けを実施する目安は、和牛でもホル黒F1牛でも、月齢を目安にするのではなく、到達体重がその目安となる。
和牛の場合は、約300kgに到達した段階でも可能であるが、筆者の経験では、330~350kg程度がベターであると判断している。
それは、以前300kgで妊娠させて、分娩させたが、母体から胎児へ栄養が廻るために、300kg程度では、母体自体が、発育の段階にあるために、その体成熟が遅れる傾向があり、その後の健康維持や繁殖成績、子牛の生時体重などが今一の傾向があったため、多少でも、母体が体成熟してから種付けする方が得策と考えている。
その最低の目安が、330kg~350kgなのである。
和牛の雌子牛の場合は、発育速度に個体差が生じやすい。
初種付けを月齢で決めようとする場合、発育の良好な牛は生後月齢12~13ヶ月令で、330kgに到達するが、血統によって20ヶ月令で330kgに到達するケースもあったりするために、月齢よりも、体成熟の関わりから体重を目安にした方が理屈になかっていることになる。

写真は約6.5ヶ月の雌子牛であるが、この様な増体型で発育が良く、勢いのある子牛は、食欲旺盛であるために、330kg以前でも問題なく繁殖雌牛として供用していけるタイプの雌子牛である。

繁殖用雌牛の育成(2)

2009-03-29 13:09:22 | 雌牛



栄養度3~4程度で育てる。
以前ホル黒F1牛の雌牛で、栄養レベルと繁殖性についての試験に関わったことがあるが、この試験は粗飼料主体で、生後190日令から600日令までの間に高栄養区(A)、中栄養区(B)、低栄養区(C)を設けて、それぞれ7頭の計21頭を供した。

○育成期の発育成績
--開始日令--同体重-600日体重-期間DG
A--192.4----176.3----523.6----0.85
B--193.4----175.6----414.1----0.59
C--196.9----179.0----408.1----0.57


○初回妊娠月齢と体重
---平均月齢----平均体重
A--12.4(0.99)---331.0(36.7)
B--13.2(0.86)---332.0( 6.9)
C--16.1(2.30)---327.6(31.7)
  ( )は標準偏差

○4産までの繁殖成績
------初産--------------2産目---------3産目------------4産目
---頭数---平均月齢---頭数--平均----頭数---平均-----頭数---平均
A---7----21.7(1.00)----7--10.9(0.5)----3---18.4(1.1)----3---14.4(0.6)
B---7----22.6(0.85)----7--11.6(1.1)----7---12.3(1.6)----7---14.1(2.3)
C---7----25.4(2.45)----7--12.8(1.0)----7---15.2(2.2)----6---15.6(1.2)
*頭数は生産頭数、2~4産目の平均は分娩間隔、( )は標準偏差

栄養レベルは、A区は配合飼料を0.7kg/日、アルファルファーヘイキューブ飽食
B区は配合飼料0.7kg/日、同ヘイキューブ4kg/日
C区はイタリアンライグラスの生草飽食であり、飼養標準に準じてはいないが、A区とC区は、月齢とともに粗飼料の摂取量が増える形となっている。
発育結果は、摂取した栄養量に比例してA区が高い値を示した。
初種付けは、妊娠月齢より早く、体重が300kgに至った時点に人工授精を行ったが、栄養レベルの高いA区が順調な成績を示したが、C区はその平均がA区より約4ヶ月遅れた。
妊娠当初の体重は、栄養レベルの中程度のB区が332+-6.9kgの範囲内で妊娠したことになり良好な成績を示した。
4産までの繁殖成績は、栄養レベル中程度のB区が全頭分娩を果たす結果となった。
当初、繁殖成績が良好であったA区は4産を果たしたのは3頭だけであった。
また、4産終了時の生後月齢は、A区65.4、B区60.6、C区69ヶ月令となり、B区が産子数の合計でも28頭で結果的に優れた成績となった。

この試験は、F1牛での試験結果であるが、当然和牛についても、参考となると考えている。
この結果では、栄養レベルを高くするよりも、飼養標準に準じた飼料設定をすることが、順調に産次を増やす定番となることが参考となる。
育成時は、A区のようにかなり高くするのではなく、飼養標準通りか、若干高めに設定することの方が、初期の妊娠の結果を良好にするテクニックではないかと考えている。
故に、栄養度は3~4なのである。




繁殖用雌牛の育成(1)

2009-03-26 20:14:12 | 雌牛


導入した繁殖素牛は、順調に育成して、確実に受胎することが、繁殖農家の偽らざる願いである。
折角、お気に入りの子牛を高価で競り落としても、育成法が的確でなければ、不妊が故に肥育に回すことに成りかねない。
雌牛の育成に当たっては、①強健で足腰の強い雌牛に育てる。②栄養度3~4程度で育てる。③初種付けは、体重約330kgを目安とする。

本稿では、強健に育てることについて考えてみたい。
強健で足腰を鍛えさせることは、確実な妊娠や、順調に多産を重ねるためで、粗飼料主体でバランスの取れた飼料設定を遵守することと、体力の基本となる足腰の強化が必要である。
飼育場内に運動可能なスペースを考慮したり、強制的に歩行させる設備を設置するなどで強靱な健康と足腰を保持させる。
数頭飼いの場合は、引き運動などで、それに備えてきたが、多頭化では引き運動は物理的に困難となる。
個々には、牛にかなりの不可を背負わせる牽き運動を行っている特産地があると聞くが、これらは特例のケースであろう。
また、放牧管理している牧場などは、理想的なケースである。

繁殖雌牛100頭

2008-09-14 18:03:49 | 雌牛


肥育経営する上で、素牛難となることは、重要な問題である。
原油高から食料品や飼料高騰の結果、あらゆる消費熱が低下しつつあるという。
牛肉についても、例外では無いとも聞く。
この傾向は、枝肉や子牛価格にも反映している。
ここで、気がかりなことは、繁殖経営者が事業から撤退することである。
国や行政機関やJA関係者に要望したいことは、間髪を開けずに抜本的でより具体的な対策に取り組んで貰いたいものである。

この様な価格低迷時にこそ増頭して、経営安定に備えて貰いたいと期待するものである。

写真は、繁殖生産用で100頭規模の畜舎内部である。
中央通路の左右側は、同様の構造となっている。
奥の方から、左右にそれぞれ10頭用の房が有り、合わせて80頭が飼われており、その手前に分娩間近の牛房、さらに分娩房と分娩後の親子授乳房、育成房が左右に設けられていて、実に作業効率を考慮され、管理し易い牛舎となっている。
現在、一人での管理のため、母牛約80頭が飼育されている。
毎年、7~8頭を更新し、年間の生産率は約90%であるという。
運動場や放牧管理ではない。
全てを購入飼料で、人工授精は畜主が行っている。
二人、夫婦での取り組みであれば、100頭管理は十分可能である。
子牛繁殖は、母牛の妊娠と分娩が如何に高い確率で成果を得られることと、生まれた仔牛が、子牛購買者に満足して購買して貰える様な、健康で順調な発育をものに出来るかでその経営が安定する。
同経営では、夫婦での取り組みであれば、管理に細かい配慮が可能な夫人が離乳子牛の管理を担当するだけで、子牛の疾病率や発育などにはかなりの改善が見込まれるはずである。
写真のような、日常の管理作業が効率的に出来ることも重要な、経営のポイントである。


一人で80頭(2)

2008-07-26 19:14:06 | 雌牛


写真の子牛たちは、未だ角も短い。
この子牛たちは肥育素牛として昨日話題にした牧場から導入した。
平均6.5ヵ月令である。だから6ヵ月令というのもいる。
数年前までは、大変厄介な素牛であった。
生時体重が小さいため、その育成がなかなかうまくいかなかった。
うまくいかない子牛を引き取っていたため、かなりの牛が問題牛として、患畜舎を経験した。
もちろん、欠損牛ばかりであった。
これまでの1年間、これらの子牛たちの肥育成績には、目を見張るほどの成果が見られるようになった。
これまで、鹿児島県産を年間約350頭導入しているが、これらの肥育成績は、ダントツに好成績を残してきた。
この鹿児島県産に肩を並べるところまでになった。
好転した理由は、もちろん母牛が鹿児島産に変わったこともあるが、最大の理由は、粗飼料の利用性が格段に高くなったことである。
要するに、子牛が健康状態で導入できるようになり、粗飼料を良く食い込んでくれることで、牛たちの潜在能力を遺憾なく発揮する体調をものに出来るようになった。
子牛を6~7ヵ月で導入する理由は、一人で80頭を管理しているので、労力軽減のために、早めに引き取っているが、これが今では功を奏すようになった。
導入後は、約3ヶ月間は粗飼料飽食で平均日量4kg弱食い込ませている。
これまで、平均600kg位で出荷していたが、今のやり方になってからは、約23~24ヵ月肥育して枝肉重量平均500kgを獲得できるようになった。
中でも、雌はA-5率が高くなった。
当方では、可能な限り日齢が若い子牛を導入すべきと考えている。
子牛生産者が粗飼料を飽食させる飼い方をしてくれれば、現行の9ヵ月令で問題なく良質の素牛となることは火を見るより明らかなのだが。

一人で80頭

2008-07-25 20:27:07 | 雌牛


前述したかも知れないが、繁殖雌牛を一人で80頭管理している話である。
雪深い地方で、国営農場の一角に畜舎を建て、但馬系雌牛を主体に繁殖を始めたのは、15年ほど前のことであった。
40歳男性一人で80頭を管理している。
人工授精の技術が高く、病畜以外はほぼ全頭受胎させている。
一人では、草地を管理するには、かなりのオーパワークになるため、飼料は全て購入に頼っている。
給与作業や授乳作業、人工授精、発情確認作業、分娩のための移動や除糞作業、観察や治療、ワクチン接種、子牛登記や登録申請とその実施作業、大鋸屑や稲わら調達、厩肥の堆肥調整作業や販売と配達、飼料の注文と受領確認、作業機械の始業や終業時の点検整備、精液の注文や受領、その他事務作業等数え上げたらキリがなく、一人ではきりきり舞いの毎日である。
この様な経営状態で、但馬系を管理するのは至難の業であった。
生時の子牛が小さく、20kgを切るのも珍しくない。
そのために、子牛の下痢や肺炎に泣かされていたものである。
そこで、母牛群を数年掛けて、鹿児島産に全頭入れ替えた。
そのことで、生時体重が大きく、育ち易くなった。
下痢や肺炎もワクチンを接種することもあり、かなり改善した。
(つづく)