まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

壇蜜

2016年08月24日 | 日記

なぜかこんな本を読んでいる。
図書館の返却本のコーナーにあるのを見つけて
何気なく手に取ったのだが・・・

とても面白いのである。
何やら不意打ちを食らったような面白さである。
モデルやタレント活動の日々を
日記形式で綴ったよくある「タレント本」なのだが
彼女がこれほどやわらかな感性と
みずみずしい言葉を持った女性だとはまったく思わなかった。
壇蜜ファンには何を今さらと言われそうだが
単なるグラドルではなかった!

BSで放送中の「久米書店」は
今や数少ないブックレビュー番組で私も楽しみにしている。
私はこの番組の中の壇蜜しか知らない。
彼女は番組の中で「店員」役をつとめていて
久米宏とともにゲストの作家にインタビューなどをしている。
決して口数が多い方ではないのだが
その発言にハッとすることもしばしばで
なかなかユニークなタレントさんだなあーと思っていた。



本業は妖艶な雰囲気のモデルさんである。
とてもブログには載せられない過激なヌードもあるのだが
炎上しても困るのでこの程度で。(笑)

29歳という遅まきのモデルデビューのせいか経歴も多彩だ。
大学時代に英語の教員免許を取得し
卒業後は和菓子店の経営をめざして調理師免許も取得。
その店の出資者が急死したため夢は破れたが
それ契機に「人間にとって死とは?」を真剣に考えるようになったと言う。
やがて彼女は「遺体衛生保全士」になるべく専門学校に入学。
遺体衛生保全士とは遺体の保全や消毒はもちろん
損壊がある場合はその修復も行う。
いわば映画「送りびと」のような仕事だろうか。
その後、葬儀社で働きながら
彼女は200体以上のご遺体と向き合って来たと言う。
この経歴一つとっても壇蜜は「ただもの」ではないのである。



久米書店の番組中で
彼女が紹介本を朗読するコーナーがある。
ちょっとくぐもったような声だが
知的で色気があってつい聞き惚れてしまうようなところがある。
ああ、この人はいろんな人生を見て来たんだなあ・・・
などと思いながらオジサンは陶然となる。
お色気で売っていながらちっとも下卑たところがなく
清潔で喋る日本語も年に似合わず美しい。
困ったことに、ちょっと壇蜜のファンになりそうである。(笑)