まろの公園ライフ

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猫なんかよんでもこない。

2016年08月16日 | 日記

かつてない「猫ブーム」だそうである。
大昔から「犬派」「猫派」の議論はずっとあったが
最近になってついに猫人気が犬を上回ったとも言われている。

私は子供の頃から根っからの犬派であった。
素直で従順で尻尾を振って感情をストレートに表現する犬に比べて
猫はどこか冷たくて底意地の悪いイメージがあった。
ただ、最近になって「食わず嫌い」だった猫の魅力の奥深さに
ようやく気づき始めたというところだろうか。

以前から猫カフェやネ癒し系ットの猫動画は人気があったが
近頃は雑誌やテレビでも次々と猫特集が組まれ
家人などは猫のアプリゲームに「可愛い!」を連発している。
もちろん映画業界も猫ブームを見逃すはずはなく
『猫侍』シリーズやイッセー尾形主演の「先生と迷い猫」が公開され
ベストセラー小説「世界から猫が消えたなら」の実写化
児童文学の不朽の名作「ルドルフとイッパイアッテナ」も公開中と
まさに空前の猫映画ブームである。



そんな中、今年一月に公開されたのが
猫よんの愛称で呼ばれる「猫なんかよんでもこない。」である。
飲み仲間である友人が製作を担当した映画で
真っ先に観なければいけないのだが、なかなか機会がなかった。
ごめんなさい、Mさん!
何はさておきタイトルがいいなあ!
猫の習性をこれほど的確に一言で表現した映画はないかも知れない。
原作者の漫画家が「杉作」というのも実に素敵だ。
私の「俳号」同じじゃないか!(笑)
とりあえず予告編を・・・

映画 猫なんかよんでもこない。』劇場予告編

猫嫌いの「崖っぷちボクサー」が
兄貴が拾って来た野良猫を飼うことによって
さまざまな気づきを体験し、新しい人生に立ち向かうという
他愛もないと言えば他愛もない話なのだが
評論家風に言えばとても「好感の持てる」映画だった。
何より二匹の猫の演技(?)が素晴らしい!
犬のように決してベタベタせず
終始一貫「よんでも来ない」猫の身勝手さを熱演していた。(笑)
そんな猫に降り回される主演の風間俊介君も
若手演技派と呼ばれるだけあって、なかなか達者だった。

原作の漫画もオジサン好みだった。
こういうほのぼの系の画風、大好きなんだよなあ。
単行本も出ているので買ってみようかなあ・・・
原作者も監督も、兄貴役のつるの剛士くんも大の猫好きらしく
猫好きの猫好きのための猫好き映画だろうか。

泣けはしなかったけど
いつの間にか猫に癒されている自分を発見したのだった。