雪の下

 定年退職した年寄りが日ごろ感じることや、ドライブ、山歩きなどで撮る風景、草花の写真を記録します。
 気の向くままに。

ヤマセミ

2015年06月14日 | Weblog
 毎年奥三河のとあるダム湖でヤマセミが子育てをする。
近くに住む鳥好きの常連さんはこの時期毎日出かけて巣穴への出入りの時間、飛んでいく方向など、詳細に記録しておられる。
ここでの子育てがいつまでも続くよう見守っておられるのだ。

 ヤマセミの巣穴までは撮影場所の展望台から約180mある。
常連さんは遠くてもここから観察し、決して近づかない。
巣を放棄させない、来年以降もここで子育てをしてもらうため、ヤマセミにストレスをかけないようにとの心遣いだ。
もちろん遠くばかりでなく、近くの枝にとまったり、目の前の水面を飛んでくれることもあるので、展望台からでも十分楽しめる。

 ところが、情報を聞きつけた初めて訪れる鳥撮りのカメラマンは後先を考えることなく限りなく近寄っていく。
先日も注意した常連さんが逆切れしたカメラマンに罵声を浴びせられたという。
一般的な話だが、総じて鳥撮りカメラマンはマナーが悪い。
来年のことなど全く考えていない、今いい写真が撮れればそれでいいのだ。
人より少しでも近くからとの気持ちが強すぎる。
最近この場所がだいぶ知られるようになり、休日は車が巣穴のすぐ近くにまで行列を作るそうだ。
そして、お構いなしにより近い場所へ寄って行くそうです。

 いつまでもここでヤマセミが子育てを、との常連さんの思いが破られる日が近いのかもしれない。







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私は執念深い

2015年06月06日 | Weblog

 バスの窓から何気なく外を見ているとき、たまたま自転車屋さんの看板が目に入った。
「不具合の自転車修理します。他のお店で購入されたものでも構いません」
完成品を扱っているお店なので、修理もしているよとPRをしたかったのでしょう。
他のお店で買ったものでも遠慮なくお持ちくださいとのおおらかな気持ちが感じられうれしい。

 もう25年以上前のことだが、私が初めてパソコン買った時、友達からプリンターをもらった。
パソコンとプリンターをつなぐケーブルを買おうと近所のパソコン店へ出かけた。
パソコンの知識に疎い私だったが、欲しいケーブルを一生懸命説明した。

 店主の第一声がパソコンもプリンターもうちの店で買ったものではないですね、だった。
買ったお店に行ったらどうですかと言わんばかり、ぶっきらぼうな対応に腹が立った。
腹を立てるくらいなら、買わずに帰ればよかったのに、買ってしまった。
思いと違う行動をしたこと、結構ですと言へなかった自分に今でも腹が立つ。

 楽天的で何事もすぐに忘れる性格だと自分では思っているのだが、本当は執念深くいつまでもネチネチと思い続ける性格かもしれない。
このことがあってから一度もこの店には行っていない。
どんな安売りの宣伝があっても絶対に行ってやるものかと心に決めている。

 あの時のご主人の対応がおおらかな自転車屋さんのようだったら、あまり儲からない客かもしれないが今も時々立ち寄っていただろうと思う。

コメント (2)
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