年寄りのぼやき

　新国立競技場の建設費２，５２０億円、有識者会議なる責任の曖昧な会議で実質決まった。大きすぎて私には全く想像もできない数字。
お金はかかるが、世界に誇れる立派な競技場だ、よくぞこんなに立派なものを作ってくださったと後世からお褒めをいただくものであってほしい。
　しかし、オリンピックの成功よりも、とてつもない大きな箱モノから得る利権をほしいままにしたい責任感のない政治家がすること、期待しない方がよさそうである。
建設費が高すぎる、財源負担は、など批判がいっぱいある中、見切り発車してしまった。誘致のときの約束で、設計変更すれば日本の信用が失墜するとのことらしいが、後先を考えずに誰がそんな約束をしたのだ。しかももう引き返せないと言っている。
　それにしても、実行予算がどんどん膨らみ倍近くなっても建設続行とは驚きである。オリンピック終了後の設備維持コストも赤字、とてつもなくあまい見積もりが当たり前のように認められていくシステムというのはいかがなものか。
　この話、誰が進めているのであろう。責任者がいないまま話が進んだと言われ、責任のなすりあいばかり。国民のことなどみじんも思っていない薄っぺら政治家が何もわからないまま進めていることに問題がありそう。税金なら使い放題だとばかりに経済観念のなさ丸出し。高い歳費をもらっているので、貧乏人の苦労など全くわかっていない。金には異常なほど執着心を見せる政治家が経済観念に疎いとはこれいかに。彼らがスムーズなプロジェクトの進行を妨げているのかもしれない。
　何もわかっていないのに「極めて妥当な値段」とおっしゃるお偉方もいる。政治家を信用していない下衆の勘繰りだが、この金額にはおそらく裏工作費や巨額なワイロが含まれていると思われても仕方がないだろう。
財源の確保すら見えないまま進行していくのだが、予算オーバーは必至でお先真っ暗。
　利権と汚職まみれの競技場建設になるのであろうが、後世に莫大なつけが回らないことを祈る。