今日は雨上がりで蒸し暑い日になった。いつもの葬儀場のアルバイトで、車の誘導作業に精を出していた。
入る車も一段落し余裕のできたころ、1匹のヒヨドリが入口近くの道路に降りてきた。体調5、6cmほどのヤモリをくわえていた。それを道路のコンクリートに叩きつけている。昔、コオロギをくわえて叩きつけるところは見たことがあるが、こんな大きなものを叩きつけるとは驚きである。
時々口を離すとヤモリは逃げようとして走るのだが、隠れるところがないのですぐに再びつかまってしまう。4、5回そんなことを繰り返していたが、そのうちに動かなくなった。ヒヨドリはそれをくわえて飛んで行った。むごいところを見てしまったと思ったが、これが自然なのだろう。
それからしばらくして、今度は子連れのヒヨドリが近くへ降りてきた。子供は雀ほどの大きさでほとんど飛ぶことができない。通行人に驚いて、親は飛び去ったのだが、子供は透明ガラスにぶつかって道路に落ちてしまった。
しばらくそのまま眺めていたが、車道に出ればひかれてしまうことは必至。手にとって生垣の中に場所を移してやった。するとすぐに親がやってきた。しかし飛び立った方向が悪く、歩道に面する建物の間のコンクリートばかりの場所へ降りた。通行人がすぐ近くを通るので、親も近寄れない。再び、手にとって、先ほどの生垣の中に置いてやった。
今度は親がなかなかやってこない。このまま親が来ないようなら持ち帰って家で飼おうかと思った。しかし、15分ほどしたら親がやってきた。今度は2匹でやってきた。お父さんとお母さんだろう。子供は水平に3mほど飛べるのだが、上へは飛べない。親が誘導したのか高さ40cmほどの笹の植え込みの中へ移動した。ここなら通行人からも見えないし、いい場所へ入ったとひと安心した。それから5分ほどして、2匹の親鳥が餌をくわえて笹の植え込みの中へ入って行った。やはり子供を思う親の気持ちは人間も鳥も一緒です。いや、ひょっとしたら鳥のほうが上かもしれません。
忙しい時ならこんなことをゆっくり見ている暇はないのだが、今日は仕事に支障をきたすことはなかった。このまま無事育つかどうかはわからないが、ひとまず親の元に帰ることができて何よりであった。
それにしても、早まってヒナを家に持ち帰らなくて本当によかった。
本文とは関係ありません。子供を見守る親カルガモ(6/29撮影)
入る車も一段落し余裕のできたころ、1匹のヒヨドリが入口近くの道路に降りてきた。体調5、6cmほどのヤモリをくわえていた。それを道路のコンクリートに叩きつけている。昔、コオロギをくわえて叩きつけるところは見たことがあるが、こんな大きなものを叩きつけるとは驚きである。
時々口を離すとヤモリは逃げようとして走るのだが、隠れるところがないのですぐに再びつかまってしまう。4、5回そんなことを繰り返していたが、そのうちに動かなくなった。ヒヨドリはそれをくわえて飛んで行った。むごいところを見てしまったと思ったが、これが自然なのだろう。
それからしばらくして、今度は子連れのヒヨドリが近くへ降りてきた。子供は雀ほどの大きさでほとんど飛ぶことができない。通行人に驚いて、親は飛び去ったのだが、子供は透明ガラスにぶつかって道路に落ちてしまった。
しばらくそのまま眺めていたが、車道に出ればひかれてしまうことは必至。手にとって生垣の中に場所を移してやった。するとすぐに親がやってきた。しかし飛び立った方向が悪く、歩道に面する建物の間のコンクリートばかりの場所へ降りた。通行人がすぐ近くを通るので、親も近寄れない。再び、手にとって、先ほどの生垣の中に置いてやった。
今度は親がなかなかやってこない。このまま親が来ないようなら持ち帰って家で飼おうかと思った。しかし、15分ほどしたら親がやってきた。今度は2匹でやってきた。お父さんとお母さんだろう。子供は水平に3mほど飛べるのだが、上へは飛べない。親が誘導したのか高さ40cmほどの笹の植え込みの中へ移動した。ここなら通行人からも見えないし、いい場所へ入ったとひと安心した。それから5分ほどして、2匹の親鳥が餌をくわえて笹の植え込みの中へ入って行った。やはり子供を思う親の気持ちは人間も鳥も一緒です。いや、ひょっとしたら鳥のほうが上かもしれません。
忙しい時ならこんなことをゆっくり見ている暇はないのだが、今日は仕事に支障をきたすことはなかった。このまま無事育つかどうかはわからないが、ひとまず親の元に帰ることができて何よりであった。
それにしても、早まってヒナを家に持ち帰らなくて本当によかった。
本文とは関係ありません。子供を見守る親カルガモ(6/29撮影)