一昨日、紅葉を撮るため仲間と徳山ダムへ出かけた。
今年の紅葉は例年に比べ今ひとつ色付きが良くないらしい。しかし満足して帰った。
その時に徳山会館でダムの上にかかる雲海の写真を見て、実物が見たいと思った。
見られるかどうかは気候条件によるのだろうが、無性に見たくなり翌日再び徳山ダムの上の冠山峠へ出かけた。
天気予報は雨だったが、まもなく冬の通行規制や自分の予定もあり、思い切って出かけた。揖斐川の町あたりで雨が降り始めたが小降り。これくらいならと車を走らせた。
徳山ダムを通過し、ダム湖に沿って進む。立派な長いトンネルが続き、広い舗装道路で快適なドライブ。しかし、最上流あたりからの林道に入ると急激に道幅は狭くなる。対向する車は待避所ですれ違はなければならない。
相変わらず雨は降り続いている。対向車が来ないようにと祈りながら狭い道をクネクネと上っていく。前日の情報で林道を30分ほど登れば峠に着き、そこに駐車スペースはあると聞いていた。そこまで登って雲海の出るのを待とうと思っていた。
しかし、途中から雨が雪に変わり、周りは一面のガス、展望は全くない。雲海は絶望かもと思ったが、まだ路面への積雪はないので上り続けた。
対向車が1台来た。退避場所で待ってすれ違う。屋根とフロントガラスに雪が積もっている。福井県側はもっと多く降っているのだろうと思った。
雪の影響からか時々車が横滑りする。助手席の家内はもう引き返そうの一点張り。
私も心配になってきたが、Uターンする場所もない。峠まで行こうと超スロースピードで上り続けた。峠に近いからか風は強くなり、吹雪になっていた。
一旦停止したら突然車が進まなくなった。アクセルを踏んでも、駆動輪が空回りするだけ。油断していたのだが、あっという間に道路には1cmほど雪が積もっていたのだ。
さあ、どうしようと思案した。家内は車のなかにいるのが怖く外に下りた。
ブレーキを踏んでいれば動かないが、緩めると車は後ずさりする。谷側に行かないように山側へ寄せる。ハンドルは手応えのないほど軽く回る。
このまま谷へ転落するのではないかと一瞬思った。しばらくブレーキを踏んだまま、そっとしていた。
これ以上登るのは無理、ここで引き返そうと決断。しかしUターンするスペースはない。前には進めない。ゆっくりブレーキを緩めながら後ずさりし、ほんの少しだけ道幅の広いところまで下りる。
ここで、切り返しを何度も繰り返しやっとUターンできた。この間家内は吹雪の中真っ白になりながら、谷に落ちないように必死で誘導してくれた。
誘導者がいなかったらおそらくUターンできなかったと思う。
雲海は見られなかったが、あの場所で雪景色を撮っておけばよかったと帰ってから思った。しかし、その時はUターンに必死、そんな余裕は全くなかった。
以前は季節の変わり目に冬用タイヤを装着していたが、高齢のためもう雪道を走ることは止めようと、処分してしまった。
今回、雪道の怖さを痛感したドライブだったが、やはりもう雪道の運転はやめたほうが良さそうである。
今年の紅葉は例年に比べ今ひとつ色付きが良くないらしい。しかし満足して帰った。
その時に徳山会館でダムの上にかかる雲海の写真を見て、実物が見たいと思った。
見られるかどうかは気候条件によるのだろうが、無性に見たくなり翌日再び徳山ダムの上の冠山峠へ出かけた。
天気予報は雨だったが、まもなく冬の通行規制や自分の予定もあり、思い切って出かけた。揖斐川の町あたりで雨が降り始めたが小降り。これくらいならと車を走らせた。
徳山ダムを通過し、ダム湖に沿って進む。立派な長いトンネルが続き、広い舗装道路で快適なドライブ。しかし、最上流あたりからの林道に入ると急激に道幅は狭くなる。対向する車は待避所ですれ違はなければならない。
相変わらず雨は降り続いている。対向車が来ないようにと祈りながら狭い道をクネクネと上っていく。前日の情報で林道を30分ほど登れば峠に着き、そこに駐車スペースはあると聞いていた。そこまで登って雲海の出るのを待とうと思っていた。
しかし、途中から雨が雪に変わり、周りは一面のガス、展望は全くない。雲海は絶望かもと思ったが、まだ路面への積雪はないので上り続けた。
対向車が1台来た。退避場所で待ってすれ違う。屋根とフロントガラスに雪が積もっている。福井県側はもっと多く降っているのだろうと思った。
雪の影響からか時々車が横滑りする。助手席の家内はもう引き返そうの一点張り。
私も心配になってきたが、Uターンする場所もない。峠まで行こうと超スロースピードで上り続けた。峠に近いからか風は強くなり、吹雪になっていた。
一旦停止したら突然車が進まなくなった。アクセルを踏んでも、駆動輪が空回りするだけ。油断していたのだが、あっという間に道路には1cmほど雪が積もっていたのだ。
さあ、どうしようと思案した。家内は車のなかにいるのが怖く外に下りた。
ブレーキを踏んでいれば動かないが、緩めると車は後ずさりする。谷側に行かないように山側へ寄せる。ハンドルは手応えのないほど軽く回る。
このまま谷へ転落するのではないかと一瞬思った。しばらくブレーキを踏んだまま、そっとしていた。
これ以上登るのは無理、ここで引き返そうと決断。しかしUターンするスペースはない。前には進めない。ゆっくりブレーキを緩めながら後ずさりし、ほんの少しだけ道幅の広いところまで下りる。
ここで、切り返しを何度も繰り返しやっとUターンできた。この間家内は吹雪の中真っ白になりながら、谷に落ちないように必死で誘導してくれた。
誘導者がいなかったらおそらくUターンできなかったと思う。
雲海は見られなかったが、あの場所で雪景色を撮っておけばよかったと帰ってから思った。しかし、その時はUターンに必死、そんな余裕は全くなかった。
以前は季節の変わり目に冬用タイヤを装着していたが、高齢のためもう雪道を走ることは止めようと、処分してしまった。
今回、雪道の怖さを痛感したドライブだったが、やはりもう雪道の運転はやめたほうが良さそうである。