雪の下

 定年退職した年寄りが日ごろ感じることや、ドライブ、山歩きなどで撮る風景、草花の写真を記録します。
 気の向くままに。

母の退院

2009年10月20日 | Weblog
 入院から1週間が過ぎ、順調な回復ぶりに喜んでいた。食欲もあり、意思の疎通もできる。点滴も外れ、あとは退院の日を待つばかりであった。
 しかし、退院予定日の直前、急に意識レベルの低下をきたし、家族の識別もできなくなった。食事、水分も全く取れない。あまりにも急激な変化に驚いた。入院の延長やむなし。経過を見守ることにした。主治医からはこのまま食事の取れない状態が続く場合は、経管栄養(胃ろう、鼻からのチュウブなど)、中心静脈点滴、人工栄養を選ばない、の中からいずれかを決断してもらわなければならないと説明され愕然とした。どれを選ぼうとも、大変なことになることは歴然。何としても食事がとれるようになってほしいと祈った。
 脳の検査では特別悪いところは見つからなかったので、やはり認知症からきているのかと思った。認知症の専門医からは急におかしくなったものは回復も早いよと聞いていたので、早く治ってくれることを期待した。
 数日後、少しずつ容体が良くなり、食事もとれるようになった。まだ意識が完全に戻った状態ではないが、こちらの話すことが分かっているようである。本来ならばまだ退院できる状態ではないが、付き添い生活の疲れが出てきたことと、特別な治療はしないということだったので退院させてもらうことにした。
やはり、病室の簡易ベッドではゆっくり眠られない。2週間ぶりに我が家でしっかり眠ることができた。母は家に帰ったことを認識できているのか定かではないが、深夜病室で発していた大きな声を昨夜は出すことはなかった。
コメント (4)
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