雪の下

 定年退職した年寄りが日ごろ感じることや、ドライブ、山歩きなどで撮る風景、草花の写真を記録します。
 気の向くままに。

思いやりのない運転手

2007年03月15日 | Weblog
「降りるんですか、降りないんですか!」・・・「降りるんですか、降りないんですか!」
きつい調子で市バスの運転手が2度も繰り返して言った。平日の昼間、乗客はまばら。車内からの反応はない。
腰が曲って杖を持ったおばあさんが優先席に座るとき、誤ってボタンにさわってしまったのだ。もちろん乗ってきたばかりでボタンを押すつもりのないことは明らか。運転手にもわかっているはずだが、「降りないなら、ボタンを押さないでください」ときつい追い討ち。
言われた本人にも聞こえているが、自分が言われているとは思っていない。おばあさんは無意識のうちに、触ってしまったのだ。前に座っているおじいさんが、そこを触らないようにと、やさしく教えてあげた。そのときに、言われていたのは私だと気付いたのでしょう。かわいそうなくらい何度も何度も頭を下げ、謝っておられる。もう80歳はとっくに越えておられる高齢。
 それにしても、運転手の思いやりのなさにはあきれる。注意するのにそんなに声を荒だてなくもていいだろう。優しく話したほうが、車内の空気も和み、気持ちがいい。
優先席には肘掛に下車を知らせるボタンがある。立たなくても押せるようにと、お年寄りに優しい配慮がなされているのだ。その分、誤って触ることは十分考えられる構造。この運転手にはそのことがわかっていない。というか、年寄りへの配慮がまったくない。
おばあさん、乗客はみんなわかっています。だからそんなに謝らなくていいですよ。
コメント (2)
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