ちひろ美術館へ行く時いつも、ここは個人のお宅だろうか、と気になっていました。
バス通りの左側にあります。
お断りもせず写真を撮らせていただきました。すみません。
でもきょうは、ちひろ美術館へは行きません。
住宅街を行くと、道案内の看板が。
商店街には横断幕。
目的地の東京芸術座です。
ここを左に入ります。
東京芸術座 『はつかねずみと人間』
原作/ジョン・スタインベック
脚本・演出/杉本孝司
《ストーリー》 (パンフレットから)
──1930年代、大恐慌時代のカリフォルニア──
いつか“自分達の農場”を手に入れたいと
ささやかな夢を追い続ける貧しい渡りの農場労働者
ジョージとレニーはいつも一緒。
『俺にはお前が、お前には俺がついているから
他の奴等のように孤独ではない』と、
今日も二人は農場から農場へと渡り歩く。
レニーは優しく純粋な男だが人並みの人間関係を結ぶのは難しく、
絶えず面倒に巻き込まれる。
ジョージはそんなレニーをいつもかばっているのだが・・・。
やっと仕事にありついた農場で二人を待っていた運命は──。
農場の労働者はみな貧しく、やっと稼いだお金は飲み代と“女”にすべて消えてしまい、ここを出たら住む家もありません。
ジョージは、実現するはずがないと思いつつも、自分たちの農場を持つ夢を、いつもレニーに語り聞かせています。
他の人の話はすぐに忘れてしまうレニーですが、ジョージの話だけはしっかりと記憶します。
「そうしたら兎の世話をする!」
レニーは、フワフワして柔らかいものが好き。
このことが悲劇への引き金になります。
二人の“夢”は、雑役夫の老人や馬屋係の黒人の夢にもなり、つかの間の希望が
芽生えます。
が、ただただ、フワフワした柔らかいものを触っていたかっただけのレニーが引き起こした事件によって、“夢”は惨めに砕けます。
逃げたレニーと、森の繁みで“夢”を語りながら、「レニーがボスの息子にリンチを受け、殺されるよりは、自分の手で」と思ったジョージは、レニーの頭をピストルで打ち抜きます。
(ピストルの音が2度聞こえたように思えましたので、ジョージは自殺したのかもしれません。)
暗い結末に涙が出ました。
俳優さんといえば華やかな職業、と多くの人が思うことでしょう。
でもそのような俳優さんは一部の人。
多くの俳優さんが生活苦と闘っています。
三度の食事、温かなお風呂と布団、安心した眠り・・・、ぐらいはほしい。
でも、ネットカフェ暮らし、ホームレス暮らしとすぐ隣り合わせ、という人もある、ときいています。
みる人に、夢と明日への生きる力を与える仕事をしている人が、です。
きょうの私の涙は、このことと重なったのかもしれません。
申し訳ありません、『はつかねずみと人間』は、きょうで終わりです。
東京芸術座
http://www.tokyogeijutsuza.co.jp/
バス通りの左側にあります。
お断りもせず写真を撮らせていただきました。すみません。
でもきょうは、ちひろ美術館へは行きません。
住宅街を行くと、道案内の看板が。
商店街には横断幕。
目的地の東京芸術座です。
ここを左に入ります。
東京芸術座 『はつかねずみと人間』
原作/ジョン・スタインベック
脚本・演出/杉本孝司
《ストーリー》 (パンフレットから)
──1930年代、大恐慌時代のカリフォルニア──
いつか“自分達の農場”を手に入れたいと
ささやかな夢を追い続ける貧しい渡りの農場労働者
ジョージとレニーはいつも一緒。
『俺にはお前が、お前には俺がついているから
他の奴等のように孤独ではない』と、
今日も二人は農場から農場へと渡り歩く。
レニーは優しく純粋な男だが人並みの人間関係を結ぶのは難しく、
絶えず面倒に巻き込まれる。
ジョージはそんなレニーをいつもかばっているのだが・・・。
やっと仕事にありついた農場で二人を待っていた運命は──。
農場の労働者はみな貧しく、やっと稼いだお金は飲み代と“女”にすべて消えてしまい、ここを出たら住む家もありません。
ジョージは、実現するはずがないと思いつつも、自分たちの農場を持つ夢を、いつもレニーに語り聞かせています。
他の人の話はすぐに忘れてしまうレニーですが、ジョージの話だけはしっかりと記憶します。
「そうしたら兎の世話をする!」
レニーは、フワフワして柔らかいものが好き。
このことが悲劇への引き金になります。
二人の“夢”は、雑役夫の老人や馬屋係の黒人の夢にもなり、つかの間の希望が
芽生えます。
が、ただただ、フワフワした柔らかいものを触っていたかっただけのレニーが引き起こした事件によって、“夢”は惨めに砕けます。
逃げたレニーと、森の繁みで“夢”を語りながら、「レニーがボスの息子にリンチを受け、殺されるよりは、自分の手で」と思ったジョージは、レニーの頭をピストルで打ち抜きます。
(ピストルの音が2度聞こえたように思えましたので、ジョージは自殺したのかもしれません。)
暗い結末に涙が出ました。
俳優さんといえば華やかな職業、と多くの人が思うことでしょう。
でもそのような俳優さんは一部の人。
多くの俳優さんが生活苦と闘っています。
三度の食事、温かなお風呂と布団、安心した眠り・・・、ぐらいはほしい。
でも、ネットカフェ暮らし、ホームレス暮らしとすぐ隣り合わせ、という人もある、ときいています。
みる人に、夢と明日への生きる力を与える仕事をしている人が、です。
きょうの私の涙は、このことと重なったのかもしれません。
申し訳ありません、『はつかねずみと人間』は、きょうで終わりです。
東京芸術座
http://www.tokyogeijutsuza.co.jp/