さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

「甲子園の歴史と文化を守り育てる会」(仮称)

2006-11-18 | 暮らし
 はまやんさんからメールをいただきました。


                

 ポプラ並木を守り育てていくために何か欲しいと考えていましたところ、同じことを考えていた方から下記のような素敵な呼びかけ文案が届きました。
 つきましては、さっそくメールでファクスで直接広範な方々にお届けしております。転送・転載自由としますので、みなさまからもぜひ、おひろげください。


仮称「甲子園の歴史と文化を守り育てる会」結成呼びかけ文(第一案)

 甲子園地区にお住まいの皆さん、甲子園という土地をどうお思いでしょうか? 誇るべき、愛するわが街として、大切に思っていらっしゃるのではないかと思います。

 二千六年九月に、甲子園筋のポプラ並木がいきなり伐採されるという「事件」がありました。甲子園筋とは甲子園地区の開発と同時、つまりは八十年以上も昔にそのメインストリートとして整備され、1975年までは路面電車も走っていた、我が地区のシンボル的な美しい通りです。
 住民の皆さんの熱い思いが通じて、道路を管理する兵庫県はポプラ並木を残す形で工事を再開することになりましたが、「これにて一件落着」で終わらせてよいものでしょうか? わが街のこれからを県や市に丸投げして、住民は知らん顔をしていていいのでしょうか?

 西宮市には西宮七園と呼ばれる、美しい住宅地があります。甲子園のほか、香櫨園、甲東園、甲風園、昭和園、甲陽園、苦楽園の七つです。いずれも明治から昭和戦前期にかけて開発されて以来の長い伝統を誇る閑静な街並みで、阪神間の代表的な景観を形作っています。

 その阪神間も、日本の近代都市史上極めて特別な歴史を持った由緒正しい住宅地として、全国的に有名なエリアです。大都市の近郊に美しい「郊外住宅地」が広がる風景は、谷崎潤一郎をはじめ多くの文学者によって小説に描かれ、また様々な映画もこの地を舞台に製作されています。

 また、開発当初から現在に至るまで、様々な財界人や文化人が居住していることでも知られ、多くの人材を輩出しております。

 今回の「事件」で、甲子園地区の住民はよそよりも街に対する愛着が強く、街のことを真剣に考えていることが証明された、そういってもいいのではないかと思います。そこで、この盛り上がりをこの場限りにせず、継続して建設的、発展的な活動を行う有志の集まりを作りたいと思います。皆さん、是非一緒にわが街を守り立てていこうではありませんか。

 手始めに、甲子園、そして阪神間の歴史を学ぶ講座や、地元文化人に依頼しての講演などを通じ、この街をより深く知るところからスタートしようと思います。街の歴史を知らなければ、未来を語ることもできません。歴史を知っていれば、八十年の歴史を秘めたポプラ並木をいきなり伐採するなどということはあり得なかったと思うのです。

 そして、ポプラ並木の伐採は県が独自に行ったことで、西宮市都市計画課すら把握していなかった、ということが明らかになっています。そしてそのことによって県と市の連携の悪さとともに、行政当局がこの美しい阪神間の将来について、「グランドデザイン」を持っておらず、行き当たりばったりでその場その場の土木工事を行っているということも露呈したわけです。

 街のデザインを役所に任せてはおけない、そう思わざるを得ない出来事でしたが、本来行政と住民の利害は相反するものではないはずです。住民側も意識を高めて、自分たちの街を愛し、深く知り、そして将来を思い描き、それを行政に伝えていくことが必要でしょう。住民が熱意を持っていれば、行政を動かすこともできるのです。

 現在、21世紀の初頭と呼ばれる時代を生きる私たちは、次の世代にこの街を、今より一層よい街にして伝える義務があります。そして我が街の「価値を高める」ことは、「財産を守る」ことにも直結します。そのための活動の第一歩に、是非皆さんも加わってください。


               

 すてきですね!

 他市の市民ですが、私も応援します。



コメント (11)
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