なわけで、7月上旬に、沖縄をぶらぶらしてきました。
ツイッターでつぶやいていたので、どんな感じの旅行をしてきたか、
ブログにいつも、いらっしゃってくれる方には、すでにご存じかとは思いますが、
ちょっとだけ、ブログで紹介させてください。
とはいえ、文章を長く書く気力がないので、写真ばかりで申し訳ないです。
その3は、与那国島で体験したあれこれ。
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実は、今年2度目の失態でした。
それは、海上保安庁の無料体験乗船で与那国島を一周したのち、バイクで日本最西端の西崎(いりざき)に向かった時のこと。
ポケットからバイクのキーをとりだし…ん。んっ。足りない。もうひとつ、キーがない。
パンツのポケットを探し、バッグの中を探しても、どこにもない。
無くしたのは部屋のかぎ。これは困った。1月にラオスのゲストハウスで懲りたはずなのに。
来た道を往復するも、まったく、見つからない。
諦めて帰ろうと思ったけれど、万が一と思い、先ほど寄った、カレー店へ。
くまぞー「申し訳ないです、もし見つかったら、電話いただけませんか~」
携帯電話の番号を伝えるつもりだったが、お店の方に泊まっている民宿を尋ねられた。
意気消沈して民宿に戻る。
おばちゃん「お客さんよく無くすのよ、合鍵ないかもしれないわよー、困ったわ~。」
島には合鍵を作ってくれるところなどない。ごそごそと奥から探してきてくれて鍵をいくつか差し込んで、
なんとか同じ鍵が見つかった。
おばちゃん「ほら、ズボンにチャック付いてるじゃない~ここに入れておきなさいっ!」
ほっとし、とりあえずリセットしようと、開いたドアの中から、タオルと着替えを取り出し、
シャワーを浴びて出てくると、おばちゃんが、僕に向かってほほ笑んだ。
おばちゃん「『ゆきさんち』から電話あったわよ。良かったわねー届けてくれるって!」
聞けば、近くの商店に届けられていて、偶然、その商店に行ったカレー店の店主が鍵の話を聞いてピンと来たのだとか。
民宿まで届けてくれたお店の方に、ラオスで買った、小さな木彫りの象のキーホルダーを渡した。
お土産として買っておいたものが余ったものだったが、もしかして役立つかもと思ってバックパックに詰め込んでおいた。
まさか、こんな風に役立つとは…
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おばちゃん「明日は朝日見に行くんでしょ。今夜はおしまい。」
民宿で夜遅くまで飲んでしまうと、朝起きられず、見逃してしまうことも多いけど、
沈む夕陽を見るのが楽しみならば、昇る朝日を眺めるのも、また楽しかったりします。
早朝、眠りから覚めて、時計を見る。
時刻は午前5時半前。心の中でニヤッとする。
迷惑がかからないように、音を立てずに、暗い部屋で、そろっと起きだして、部屋を出て行く緊張感。
空が白み始める前に、岬へ急ぎます。
バイクのエンジン音を静かに響かせ、人の気配がない集落を通り抜けて、
だんだんスピードを上げて、空間を切っていく。
夜明けというのは、夜の孤独でもなく、朝の希望でもなく、不思議と不安定な空気に包まれている気がします。
でも、一番不安定だったのは、岬で放牧されていた牛だったようで。
カメラで撮っていたら、よたよたと近寄ってきて、一気に牛の角で体を突かれました。ちょっぴり痛い。
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立神岩の展望台でのこと。
海からにょきっと突き出たこの岩は、島のシンボル的な岩。
男性器のようにも見え、やはり、そういう部分になにか、民俗学的な意味合いもあるかもしれない。
展望台でのんびりしていたら、自転車に乗って、男性の観光客が一人でやってきた。
僕より明らかに若かったが、同じ一人旅と察知したのか、気さくに話しかけて来てくれた。
与那国島は、起伏が多く、意外に距離がある。
与那国島でオールロケをし、2003年と2006年に放送されたテレビドラマ「Dr.コトー診療所」(フジテレビ)。
志木那島診療所のコトー先生は、白衣を着て自転車に乗って回診に向かう。
泊っていた民宿には、おそらく、当時、みんなコトー先生みたいに自転車で回ったと思われる、白衣が何着も置いてあった。
テレビドラマみたいに自転車を漕ぐには、なかなかハードかと。
くまぞー「自転車大変ですねー。俺はもうぜったい無理ですよ。」
男性は、僕と同じ日にフェリーでやってきて、今日石垣島へフェリーで帰るとのこと。
意外に面白かったお祭りの話にはじまり、お祭りの帰りに自転車乗って帰っていると、
軽トラックが停まってくれて、荷台に自転車と一緒に乗せてもらって帰れたこと。
島の観光スポットでどんなところを回ったとか、そんな話を一通りした、
そして最後に、ビックリするような偶然があった。
男性「ところで、石垣島はどこ泊るんですか?」
くまぞー「ヤンブジーナっていうドミトリーですよ。」
男性「あっ、俺も同じ所泊っているんですよ。今日与那国からお客さんくるって聞いてたから、もしかと思って聞いたんですよ。」
その男性は、次に泊まる石垣島のゲストハウスで同じ部屋で泊る相手だった。
同じ所で泊っていた宿泊者に別のところで出くわすことは会っても、
泊る前に出くわすのは初めて。
だから、一人旅は、なんだかんだと面白い。