こころの羅針盤

私の人生に待ちうける「意識」の大海原・・・心と身体と魂と、日々の感情生活を語ります。

音読の秋、、

2023年10月03日 | Weblog
猫のカンちゃんは隣室から聞こえる話し声に何やら落ち着かない様子、左前足で私の腕をトントンとタッチして「撫でて撫でて」と要求してきます。思ったよりも早い時刻のお客さまに、私も楽しみにしていた読書は後回しにすることにします。一年かけて読み進めてきた長編小説は三分の二を過ぎたあたりから、どんどん面白くなって今日あたり読み終えられそうです。

思い返せば一年前、知人宅の玄関先で譲渡会のために集まった本の山の中から好きなだけ選んでと言われて、もう本はそんなに要らないなあと思いつつも吸い寄せられるように文学全集の一番上にあった本に手が伸びてしまったのは、何といっても時節柄というのが大きかったように思います。

登場人物の名前が覚えられなくて前に戻っては確認してその繰り返しでしたが、冗長な前半を耐え抜き(?)なんとか読み通せたのは音読を取り入れたのがよかったのかもしれません。オソレとカナシミ、前面にくる非人情と垣間見える人情と、音読しながら知らず知らずあらゆる感情になりきってしまう。。。言葉を発して自分の声を聞きながら終盤にはロシアの難しい人名や地名も滑らかに発することが出来るようになって、本当に脳と体のよい刺激になりました。

さて客人は去りカンちゃんも眠ったところで、残り少ない音読を楽しむことにします。
(2023/9/30)

「悪霊」池田健太郎訳 中央公論社 昭和44年11日初版発行
10月2日朝、アケビの実と名残のアサガオ 
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