悩んでいるのは私なのだから、私が私の問題を解決する。この意識を推進するために、私の感情と身体感覚を大事することを心がけています。個体の強化というか、“生きている私”をくっきりさせることが重要だと思うのです。
それには気持ちよい五感を意識して知覚することも大事でしょう。感覚的な好き・嫌い、怖い・怖くないが意識できることも大事ですし、湧いてくる感情を肯定的に解釈してゆく知恵も必要だと思います。
朝の目覚めのトーンがなんとなく精彩を欠いている・・・そんな今は、とりあえず身体感覚に意識を向けて、起床する。起床したら練功(気功の決まった動作)をする。朝のスタートに心身を調えることが大事な日課ですが、身体感覚から平安感を得て一日を始める、この方法に助けられています。
「個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する」
ロジャーズの19の命題の第一番目にもあるように、私が生きているのだから、私の感情、身体感覚から出発する以外、存在しようがないし、世界は始まりようがないのですね。
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