終身雇用、年功序列が悪いだの、能力給だの、こんな言葉が出てきたのは、今に始まったことでもなく、30,40年前からすでに言われていたことだ。ここにきて、日本の上場企業が改めて、そんなことを検討し始めたなどと取り上げているが、何も目新しいことでもなんでもないように思う。過去に、そういうことを検討して、単純にそれだけでは客観的ではないと気づき、単純にこの事柄が片がつく問題でないことを、賢明なエクセレントカンパニーは認識しており、いろいろな多面的な方策を採り入れて、大多数に納得してもらえるような仕組みで数十年かけて少しずつ修正しながらやってきているのだ。
マスコミもあたかも単純に年功序列でなく能力給が良いような空気感をあおるが、そういう単純なことではすまないことだと何故言わない?
年功序列は決して悪いしくみでも何でもなく、年々キャリアを積み上げることで、仕事の質は上がっているし、人生の中で年齢を重ねるとともに、たくさんの大きなものをも一緒に抱え込むようになるというのも至極自然なことなのだ。
この事柄は決して単純には解決しえない課題であり、そもそも単純なしかけでいこうなどと考えること、それこそ自体がまちがいなのだ。手間をかけず、できるだけシンプル化、効率化などしようと考えること自体、人間の存在価値を軽視しているのだ。
風見鶏、日和見主義、程度で、付和雷同するべきでもなく、世の中の空気が、その風向きだからと言って、人生の何たるかを十二分にわかりもしないで、簡単に年功序列はよくない仕組みだと言ってもらいたくない。
ところで、カルロスゴーンって、日産以外に、ルノーからも役員報酬をもらっているのだろう? 一体全体、トヨタの社長と比較しても、なんで、そんなに高い報酬をとることができるのか?
どうして同じ日米野球で同じ試合をして、大リーグ選手は何千万の特別手当で、日本選手は10分の1以下なの? 在日米軍のおもいやり予算と同じく、対等でなく、ゲスト扱いはいつ終了させるの? それって待遇的に差別されていると言えるのでは?
日曜の朝、元プロ野球の張本氏が、大リーグをケチョンケチョンに、こけおろすが、誠にもって痛快だ。