特にこれといった理由もなく、TVでチャンネルを合わせた。ルマンと、モナコグランプリが自分の中で、ごちゃごちゃになっていたことに気づいた。
ルマンというレース中継の映像を、こんなに長く見たのは初めてだ。もっとも、ほとんど見たことがなかったというほうが正しい。自動車メーカーがこぞって出場しているのかと思いきや、数社しか参戦していない。まだ、どんな出場のカテゴリーがあるのかもよくわからない。なんとなく理解できたのは、自動車メーカーの威信と国をかけての、メーカー主体のカテゴリー。もうひとつは、GT(一般市販されているボディ形状をもった)のメーカー同士の意地をかけたカテゴリー。もうひとつは、アマチュアなどが、メーカーなどに無関係にエントリーができる部門で、今回、この部門にエンジンとして多く使用されているNISSANの名前が挙がっていたが、ほとんど、メーカー名が宣伝されているようには感じられなかった。
最初のメーカーの開発力を示すカテゴリーでは、3社しかエントリーしていない。TOYOTA,AUDI,PORSCHE の 3社だけ。 それぞれが開発したレーシングカーにより、競われた。最初は、TOYOTA勢の2台が先行。予選のタイムでも最速タイムをたたき出した、そのスピードを維持しながら、エントリーした2台が、1位2位のポジションでスタート。そのあとをポルシェが追いかける。参戦実績の高い、アウディは、3番手。しかし、アクシデントで、トヨタ勢が、ポルシェにかわされ、最終に近づいたところで、ポルシェも脱落。コンスタントにラップを刻み続けた、アウディが、1位2位を占めた。3位はトヨタとなった。表彰台では、国旗掲揚とともに、国歌が流れる。国とメーカーの威信を力強く印象づけるものだ。
GT部門では、ポルシェ、フェラーリ、アストンマーチン、シボレーコルベットの4社だけ。コルベットか、アストンマーチンのいずれかがこの部門の1位だったと思う。
メルセデスも、GMも、それ以外の自動車メーカーが参戦していない。それぞれに事情を抱えているのだろうが、また、過去には参戦していて、今は取りやめているのだと思うが、なんとなくさびしく感じてしまう。タイヤはミシュラン勢が強い模様だ。参戦に向けて、膨大な開発費がかかるだろうし、一般市販車への技術応用がどの程度までされるのか全く分からないが、おそらく一時は、こぞって参加することを競い合っていた時代もあったろうに。アマチュア部門では、その昔は、町工場からの参戦も可能だったようだが、最近の車の性能向上に、ただ単に、スパナとハンマーだけの車では、到底、勝ち目がない模様で、ブラックボックス化してきていたり、ハイエンド、ハイブリッドな技術を採り入れてないと困難な時代となったと解説者が言っていた。レーシングカーに電気でのアシストがすでに採り入れられていることにも驚かされた。今回は、トヨタ(日本)が勝利する大チャンスだったみたいだ。これまで、日本勢は2回しか優勝していないとのこと。そのうちの1回は、マツダが制したとのことだ。
インディ500、モナコグランプリ、ルマンの、3つのレースを、世界3大自動車レースと位置付けられているようだ。
50年前、親父が免許取得のため、念仏のように唱えていた言葉を何故か、今でも覚えている。
「尾灯と車幅灯は、150円前借して、晩に精算する」 という言葉で、意味は、
尾灯(テールランプ)と車幅灯は、150メートルの距離から認識できる。前照灯(ヘッドランプ)は、100メートル。番号灯は、20メートル。制動灯(ブレーキランプ)は30メートル。という意味だ。筆記試験にでるということで、覚えていたようだ。
それと、「まさこじょう」 という言葉。曲がり角、下り坂、交差点 上ぼり坂。なにをいみしていたかは忘れた。
日本で売られている車の値段だが、アメ車は、比較的、手がとどきやすそうなレベルで設定されていると思うが、欧州車の値段が、1ドル360円時代から、全く変わっていないと思えるほど、高く設定されている。どう考えても、1ドル200円時代と比べても、安くなるべきと思うが、全然その気配なし。あくまでも高級ブランド品扱いだ。また、国産にいたっては、車種が絞り込まれ、選択肢が少なく、それ以外となると、新たに作られたブランド名にステータスを持たせ、価格的には、輸入車と同等まで出さないと買えないような設定だ。日本人は、そんなに金持なのか? それと、アメ車に関しては、がんとして左ハンドルしか製造しない、アメリカ人の超わがままさには、あきれるをとっくの昔に通り越して、頭が下がる思いだ。絶対、自分の主張を曲げないので、TPP交渉も、アメリカが折れることは絶対にあり得ない。国産車は、夢を持たせるような車を生み出すことは止めてしまって、大衆受けする、実用性のみを追求したワンボックスタイプばかりで、マーケティングに夢がなくなってしまっている。日本人には小さい車がちょうどいいなどと、押し売りもいいとこだと思うけれど。