寒くなって、室内、屋内にこもるから、換気をと大合唱が始まった。
専門家という方々は、特に理科系が多いのだから、もっと論理的なことを提案できないのかと
思ってしまう。
偽陽性、偽陰性の話は置いておいて、完全に陽性か、完全に陰性かという前提で考える。
同室空間に、完全陰性の者しかいない場合、全く換気の必要性はない。お互いに感染させようがないから。
ということは、家族だとか、常にお互いの行動をよく知り得る者たちならば、換気をあえてする
必要性はなし。
もし完全陽性者が混じっていることが疑われる場合、換気することで感染リスクがなくなることは
あり得ない。もちろんしないより、したほうが、まだマシとは思うが、原則論として完全陽性者が
同室にいたら危険極まりないことだ。その場合、換気するのとしないのと、どれぐらいリスクが
低減するのか、科学的に説明してもらいたいものだ。
今のように、ただ単に換気を、換気をというということは、そうしたら、外では、自然に換気されて
いるのだから、外では感染することはないと言えるのか? もし言えないなら、室内で換気した
ところで、いわゆる、へのツッパリにもならない、気休め程度の事であろうに。
それでも、換気、換気ばかり言うのは、他に対策が思いつかないことの裏返しだ。
要は、完全陽性者がどこに居るのかを特定して、隔離しなければ、換気をしたところで、
感染状況を防ぐ対応策としては、きわめて効果が薄い対策としか思えない。
専門家という立場の人が考えなければならないのは、いかにして早く、完全陽性者を
見つけ出すには、どうしたら可能かを、専門家さんたちの知恵を絞って見つけ出し、
それに対して、対応策を打ち出すことじゃないのか?
今のレベルの対応策は、またまた、国民ひとりひとり、または同じ場所を共有する人たちだけで
金もかからず、一生懸命に、外にいるのと同じような環境づくりをしてくださいと、ド素人でも
考える、気持ちの上での、対策を講じるように言っているだけだ。
なおかつ、何がなんでも換気すればいいのではなく、こういう場合はしたほうがいい、
こんな場合は、あえてしなくていいと、明確に線を引けるはずだ。
みそもくそも、なんでもかんでも、換気にマスクにという風な、世間を煽るような、
論理的に成り立たない事ばかりを連呼するのは止めてもらいたいものだ。
論理的に考えれば、不必要と言えることもあるはずだ。あれもこれも論は控えるべきだ。
特に専門家というのであれば。もっと、論理を重要視してもらいたい。
そこで、例によって、PCR検査は完全でなく、偽陽性、偽陰性があるので、と持ち出して来たら、
ようは、何もわかりませんと匙を投げることと同じになってしまう。
今は、完全陽性者も野に放ってしまって、どんどん感染を助長させてしまっているのだから、
感染拡大がストップするわけがない。本人に自宅待機を2週間といったところで、
恐らく3割は守っていないだろうに。ねずみ講式に感染が広がるだけだ、いや、広げている
だけだ。それを食い止める対策を打たない限り、止められない。学者のみなさん、平時の時は
好き勝手言っていいけど、こんな時ぐらい、本当に学者はすごいというところを見せてよ。