゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

学んで治そう「弛緩性便秘」

2008-11-08 17:30:00 | 健康・病気

Q 68歳女性。あまり便秘したことがありませんでしたが、昨年末                              にひどい便秘になりました。ただ、病院で検査を受けても異常あり                              ません。残便感と一日中おなかが張って、尾骨の周りが痛く、食欲                              もありません。

<回答>札幌いしやま病院(札幌市中央区)肛門科 樽見 研さん

食生活正して運動を

便秘はまず大腸がんや大腸憩室(突き出て袋状になった状態)など                             の疾患で便の通過が妨げられることで起る器質性便秘と、何らかの                             原因で大腸の機能が低下したことによって起る機能性便秘に区別                                 することができます。相談者の場合、病院で検査を受けて異常がな                              かったということですので、機能性便秘といってよいでしょう。機能性                             便秘のうち、相談者のように1日中おなかが張り、食欲がないので                              あれば弛緩性便秘が疑われます。この便秘は腸の筋肉の緊張が緩                             んで蝉動運動が弱いため、便を十分に押し出せないことが原因で起                             こり、中高年の女性、虚弱体質の女性、運動不足の人に多い便秘で                            す。便秘でありながら便は必ずしも硬くないのが特徴で、軟らかい便                             や泥状便なのに十分排出されず残ってしまいます。このため、残便                             感に悩まされたり、トイレで息むことを繰り返すので尾骨の周囲が痛                             くなつたりします。この便秘の改善には運動が最も効果的で、1日30                            分くらいのウォ-キングを勧めます。腹筋や骨盤底の筋肉を鍛える運                            動も効果があります。食事は食物繊維を多く含んだものを規則正しく                             食べることが大切です。下剤や浣腸の安易な使用は根本的な解決に                            ならず、連用すると習慣性もあり、勧められません。

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牛の初乳で人の子丈夫に

2008-11-08 15:30:00 | 健康・病気

小林製薬が研究 風邪ひく回数が減少

分娩後6、7日目の母牛の「初乳」に、人の免疫力を高める効果が                               あることが、小林製薬の研究で10月25日、明らかになった。子ど                              もの風邪の発症回数が減少したほか、回復までの日数も短縮され                              た。インフルエンザウイルスの感染を防ぐ効果も試験管べ-スでは                             実証されたといい、これらの研究成果を今月15日に福岡市で開催                              される生活習慣病対策研究会で報告する。研究は、小児196人を                             対象にした冬季2ヵ月間の臨床実験で、初乳の錠剤を毎日摂取し                              続けた場合と、そうでない場合を比較。風邪の発症回数は3~6歳                              で初乳を摂取しない子どもが平均1・43回だったのに対し、摂取し                              た子どもは平均0・88回に抑えられた。また、風邪の罹患日数も非                             摂取組の平均8・14日に対し、初乳組は4・67日と大幅に短縮され                            た。初乳は、分娩後1週間以内の乳で、1~5日までの「初期初乳」                             の流通は日本では認められていない。このため、小林製薬は6、7                              日目の「後期初乳」に着目。来年をめどに後期初乳を使った健康サ                              プリメントの製品化を検討している。

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生きるしくみ「老いるということ」

2008-11-08 14:30:00 | 健康・病気

もっと肯定的に考えて=當瀬規嗣解説

「生きる」ということは、単に生存しているということではありません。                             お母さんのおなかの中で生を受けて、世に生まれ出て、育って、や                             がて老いて、ついに命を終える。この人の営みすべてが「生きる」と                             いうことです。「生きる」ことを考えるとき、「老いる」ことを考えること                              はとても大事なことです。この連載が掲載されている生活面には、                               お年寄りに関するさまざまな話題が載っています。最近は、4月か                              ら始まった後期高齢者医療制度のことがたいへん問題になっていま                            す。精度自体にかなりの問題があるようですが、この精度の考え方                             の根底に「老いる」ことを良くないことととらえる思想が潜んでいて、                              これが皆さんに根本的に受け入れられないのでないかと思ったりし                              ています。果たして、「老いる」ことは良くないことなのでしょうか?                                本当に老いることが良くないのであれば、政治も会社もみんな若者                             に任せてしまえばよいはずです。だが、人類の歴史上、大抵の場合、                            人を導くにはお年寄りの力が必須です。長らく同じ地位にとどまって                                権勢をふるう人を「老害」と批判しますが、これはむしろ、本人がいつ                             までも若いと、あるいは変わらないと勘違いして起こることのようです。                            これも「老いる」ことを肯定的にとらえないことの弊害だと思います。                              そもそも「老いる」ことと「死ぬ」ことを結びつけることに、問題があるの                            ではないでしょうか。生物学的に考えて、「老いる」ことと「死ぬ」こと                             は別なしくみではないかと思っています。わけわれはもっと安心して                             「老いる」べきです。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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