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 ゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

環境問題<もう一つの真実>下

2008-07-07 16:09:00 | 国際・政治

温暖化で病気増加?                                                      感染症拡大 疑問の声

100_0871 「地球温暖化は人間の健康に深刻な影響をもた                           らす」。環境省のパンフレット「STOP THE 温                           暖化」はこう警鐘を鳴らす。熱波などによる熱中                           症に加え、病原体を媒介する動物の成育域が拡                           大し、マラリアやデング熱などの病気が増えるた                           めだという。「環境問題のウソ」などの著書がある                          早稲田大の池田清彦教授(理論生物学)は「温                           暖化になれば即マラリアやデング熱がはやるというのは間違い。歴               史的にも、マラリアはインフラ整備が進めばほぼ起きない。音頭は関                           係ない」と批判する。 

もめたIPCC

地球温暖化について評価する国際機関「気候変動に関する政府間                            パネル」(IPCC)が2001年に第3次評価報告書をまとめた際も、温                          暖化による感染症の流行をめぐり、もめたことがある。報告書作りに                           参加したマラリア研究の第一人者が「マラリアが起きるかどうか分か                           らない」と書いたところ、「起きる」ように記述が変更された。研究者は                           報告書から自分の名を外すよう求めたという。温暖化と感染症の関係                          について、海外の研究者からも疑問の声が上がる。米国の気象学者                          S・フレッド・シンガ-らは著書「地球温暖化は止まらない」で、「マラリ                          アの最悪の拡大は1920年代にロシアで起ったもの」と気温と無関係                          なことを紹介。各種統計を基に「むしろ寒さのほうが、厚い気候の2倍                          も健康にとっては危険」と断じている。

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絶滅論に異議も

一方、IPCCは「温暖化で多くの生物種が絶滅する恐れがある」と                            主張する。池田教授は「温暖化すれば確かにチョウなど北上してく                            る昆虫も多くなる。放っておけば今そこにいる種にとって生息環境の                           悪化になる。ただ、既存種をそのまま保護すれば良いという考えは                            どうなのか」と疑問を投げかける。「例えばタイワンザルとニホンザル                           の交配を『遺伝子汚染』として騒ぐ人がいる。しかし、生物にとっては                           狭い地域の個体群で交配するより、よその個体と混血した方が遺伝                           的多様性が増大され、生き残る確立が高まるのではないか」国立環                           境研究所地球環境研究センタ-(茨城県つくば市)は「温暖化により                          暑さに弱い生物の一部は滅ぶか゛、代わり増える種もあり、進化も起                          る。生物的に考えれば正しい」と池田教授の説を認める。ただ、「実                           際には、この説と裏腹に地球上の生物は急速に数を減らしている」と                          みている。池田教授は言う。「環境問題は人によって議論百出。石油                          資源の枯渇が見えており、将来的な温暖化シミュレ-ションだってど                          んな数字を入れるかで、変わってくる。本当のところ、100年後の気                           候がどうなるかは、だれも分からない」温暖化一つとってもさまざまな                          考え方があるのは事実。不透明な部分があるからこそ、さらに、議論                           を深めてゆく努力が必要ではないだろうか。

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どうぶつ雑記帳「ヒグマ」

2008-07-07 15:00:00 | 日記・エッセイ・コラム

めんこい姿の裏に怖さ=絵と文・あべ弘士

なめとこ山の熊 (ミキハウスの絵本) なめとこ山の熊 (ミキハウスの絵本)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2007-10

このところ、“クマ”づいている。たて続けにクマの絵本を3冊出したの                          で、1年間ずうっと、クマ、くま、熊の日々だった。昨年秋に宮沢賢治                           の「なめとこ山の熊」を描いた。これは東北・岩手が舞台なので、ニホ                           ンツキノワグマが主人公だ。                                                   2冊目は今江祥智さん作の「熊ちゃん」。まっ白いクマのぬいぐるみと                          少女の話。そのぬいぐるみが大きな本物のシロクマに変身し森へ消                           えていく最後の場面が涙を誘う、と描いた本人(私)がいっている。                            3冊目はできたばかりで、旭川の工藤有為子さんが、トルストイの有                           名な童話をアイヌ語をからめて再構築した「3びきのクマ」。ロシアなの                          で、出てくるのはヒグマ。この童話はいろいろな人が作品化しているが、                        工藤さんは大胆かつ斬新な解釈と脚色をした。「月の精」の女の子が                          野生のヒグマをからかい遊ぶのだ。私も絵を描いていくにつれ、わくわ                          くどきどき、とても楽しい時間だった。多くの絵本に登場するクマは、ぬ                          いぐるみのようなめんこい動物になっている。でも身近にヒグマと接して                         いる北海道の人間としては、ヒグマへの畏怖や恐ろしさを描かずには                           いられない。ヒグのマは怖い。だまされちゃいけない。つぶらな瞳ところ                          っとした体形の裏には、どうもうな野生が隠れている。旭川郊外の山に                         動物園獣医のコスゲとタケノコ採りに行ったときだ。ササやぶに入り夢                          中になって採っていると、すぐ近くでガサガサと音がした。「お-い、コス                         ゲ」と呼ぶと、はるか遠くで「なんだあ」と声がするではないか。じゃあ、                         すぐそこのガサガサはだれだ!? つんと来るにおいに、ざわっとした。山                         や森ではいまごろ、母さんグマが子育てのまっ最中だろう。そっと遠くで                         見守りながら共存したい。(絵本作家)

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