
(東京都世田谷区奥沢 区指定史跡)
天文年間(1532-)足利氏族吉良頼康によって世田谷城の支城として築かれ、城代として大平氏が守備した。吉良氏は北条氏のもと、家臣ではなく門客として扱われたが、天正十八年(1590)小田原征伐後は廃城となった。延宝六年(1678)に至り、僧珂碩(かせき)により、城郭の遺構の残る跡地に浄土宗九品山浄真寺が開創された。寺が俗に九品仏(くほんぶつ)と呼ばれるのは、上品上生、上品中生、上品下生、中品上生、中品中生、中品下生、下品上生、下品中生、下品下生という極楽往生の九つの階層を表す九躰の阿弥陀仏が存在するからである。
区有形 仁王門 寛政五年
都有形 釈迦如来坐像 寛文八年
区有形 三仏堂上品堂 元禄十一年
都有形 阿弥陀如来坐像 寛文八年
奥沢城土塁
阿育王塔 天保年間
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