
(秋田県鹿角市八幡平字熊沢 十和田八幡平国立公園)
八幡平(はちまんたい)西側、標高1,000mに位置する地である。後生掛(ごしょがけ)の由来は、牛方の若い男が追い剥ぎに襲われたことから始まる。巡礼中の若い女が怪我をしたこの牛方の男を見つけ、温泉に運んで傷を癒し元気になるまで介抱した。二人は恋に落ち共に暮らし始めたが、若い男には離れた地に妻子がいた。ある日、夫が生きていると耳にした妻が温泉を訪れ若い女に会った。騙されていたと知った若い女は地獄谷の大噴湯に身を投げた。妻は女の犠牲の重さに打ち拉がれ、後生で夫と再会することを願い、身投げした女の後を追った。若い男は残された子と後生をかけて二人を弔った。
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