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小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

一月七日、八日、九日

2016-01-25 | 嘉永四年 辛亥日記
 
一月七日  

主人は年始回りの残りを廻って終日留守。
佐治右衛門がこへ代(?)を持参した。
壱歩十枚。これでは不足なのでその訳を言う。あの方は十人の勘定の筈。
西光寺が礼に来る。

一月八日 

美濃から寒見舞いの手紙が着いた。

一月九日 

嶋本伝右衛門が元旦に死去していた。主人は昼から嶋本へ平服で悔やみに行く。
夕方には岩一郎も見舞いに行く。今晩、葬式なり。
熊五郎を供にして小梅も行く。
美濃へ書状を書く。干しカレイと箱に入れて送る。二匁八分。飛脚賃は二匁と五十六文だった。
中の丁の山本から使いが来て「明日、和歌へ初参りをするかどうか」と尋ねられた。凍み豆腐を六十ほどもらった。
永井勇左衛門挨拶に来る。
安兵衛は薪割り。
小出の老母が昨日死去したとか。知らせもこず。
シカが裏へ来て垣を越えて鈴木へ行く。
朝から近所中を飛び歩いているらしい。牧野に捕らえられたらしい。