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小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

「十二月十八日」

2015-11-18 | 嘉永二年


終日、じめじめしていた。
何事もなし。
夜、浅之助がきたてあり合わせで酒を出す。
主人は山中殿(山中作右衛門 家老)宅へ行き、
金五百疋を賜って持ち帰る。

山源が仕上がった袴を持ってきた。
三十九匁だったので、昨日支払った二十七匁を差し引いて十二匁を渡す。



「十二月十七日」

2015-11-18 | 嘉永二年


大いに晴れて温かい。遠藤一郎から使いが来た。
このほど三人合作(絵画)を認めていただいたお礼として小豆二、かつおぶし三、酒券三を贈られた。
味噌をついた。
山源(山形屋源右衛門)が袴地を持ってきたので二十七匁渡した。
権七に袴を取りにやってこれは十匁なり。
野際から跡目のことで手紙が来た。他にもあちこちにまだ襲名する名前は聞いていない。
主人は夕方から岩橋と野際へ悦に行き十二時頃帰宅。(この悦は初七日あけの挨拶?)
五人扶持となったそうだ。
四時頃、鈴木芳右衛門が来て酒を出す。夕方に帰った。