和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

茗荷の花/今日の俳句 ≪第1949号≫

2015年11月09日 05時24分33秒 | 今日の俳句

茗荷の花/今日の俳句 ≪第1949号≫

≪2015年(平成27年)11月9日(月)長月≫(旧暦9/28)


 花茗荷はかなき詩(うた)はつかるまじ
       中村 金鈴

 種豚が眼を病む茗荷の花咲けば
       山本 馬句

 つぎつぎと茗荷の花の出て白き
       高野 素十

 鐘撞いて茗荷の花にひゞかする
       加藤 覚範

 焼岳の裏のたそがれ花茗荷
       桂 樟蹊子
 


※ 茗荷の花・秋茗荷
 茗荷はショウガ科の多年草。栽培されるが、湿地に野生もする。春の若芽が茗荷竹で、夏に出る花序が茗荷の子。ともに独特の香りがあり、食用になる。茗荷の子が成長すると、苞の間から淡黄色の唇形花が咲き、一日でしぼむ。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】





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